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中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)は5月13日、2025年1~3月期の決算を発表した。売上高は前年同期比15.8%増の3011億元(約6兆円)となり、過去3年間で最高の成長率を記録した。純利益は52.7%増の109億元(約2200億円)だった。
許冉CEOは、消費者心理の改善に加え、サプライチェーン能力やユーザーエクスペリエンスの継続的な最適化が業績拡大を後押ししたと説明した。
新規事業の開拓でも成果を挙げた。京東は2月にフードデリバリー事業へ参入し、美団(Meituan)や餓了麼(Ele.me)といった既存大手に挑んでいる。同事業は短期間で目覚ましい成長を遂げ、1日あたりの注文件数はすでに2000万件に迫っている。
とはいえ、フードデリバリー事業は依然として初期投資段階にある。同事業を含む新規事業部門の営業費用は前年同期の15億1000万元(約300億円)から65.3%増の24億9000万元(約500億円)に膨らみ、営業損益は13億2700万元(約270億円)の赤字に拡大した。
許CEOは、中国のフードデリバリー市場は規模が大きく、複数のプラットフォームが共存できる余地があると指摘。フードデリバリー事業は既存の主力事業と大きなシナジーを生み出し、中長期的には京東のエコシステム全体の健全な成長を後押しするとの見通しを示した。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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