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中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は5月14日、2025年1~3月期決算を発表した。売上高は前年同期比13%増の1800億元(約3兆6000億円)と、市場予想を大きく上回った。人工知能(AI)戦略の継続的な強化が奏功し、ゲームやマーケティングサービスが伸びた。売上総利益は20%増の1005億元(約2兆円)。調整後の営業利益は18%増の693億元(約1兆4000億円)だった。
事業別の売上高は、ゲームやSNSを含む「付加価値サービス」事業が17%増の921億元(約1兆8000億円)だった。うちゲーム事業は24%増の595億元(約1兆2000億円)。海外ゲーム事業は、「荒野行動」「クラッシュ・オブ・クラン」「PUBG MOBILE」が好調で、23%増の166億元(約3300億円)となった。
「マーケティングサービス」事業は20%増加の319億元(約6400億円)、フィンテックおよび企業向けサービス事業は5%増の549億元(約1兆1000億円)だった。
馬化騰・最高経営責任者(CEO)は「25年1〜3月期は、AIが広告やゲーム事業に大きく貢献した。AIアシスタントアプリ『元宝』のほか、SNSアプリ『微信(WeChat)』へのAI活用にも注力している。既存事業の売上高がAIに対する投資を吸収し、財務の健全性が保たれると確信している」とし、AI投資の拡大に自信を示した。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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