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中国電子商取引(EC)大手のアリババグループが発表した2025年3月期通期決算は、売上高が前の期比6%増の9963億4700万元(約20兆円)だった。主力のEC事業が着実に拡大したほか、人工知能(AI)需要の高まりでクラウド事業が急成長した。営業利益は24%増の1409億500万元(約2兆8000億円)、純利益は62%増の1294億7000万元(約2兆6000億円)となった。
同時に発表した25年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比7%増の2364億5400万元(約4兆7000億円)、営業利益は93%増の284億6500万元(約5700億円)、純利益は279%増の123億8200万元(約2500億円)だった。クラウド事業を担う「アリババクラウド・インテリジェンス・グループ」の売上高は18%増の301億2700万元(約6000億円)と過去3年で最大の伸び率を記録。とくにAI関連プロダクトの売上高は7四半期連続の3桁成長となった。
アリババは現在、AI+クラウド、EC、その他インターネットプラットフォームを中核事業としており、今後も事業ポートフォリオを最適化すると同時に、非中核事業の切り離しを進めるという。呉泳銘(エディ・ウー)最高経営責任者(CEO)は「自動運転や金融サービス、オンライン教育などの分野に加え、畜産業や製造業など従来型産業でもAI導入を積極的に模索しており、AIニーズが高まっている 」とした上で、「アリババは2026年度も中核事業の拡大に注力し、中長期的にはテクノロジーを原動力に『第二の成長曲線』を描いていく」と述べた。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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