インドQ3スマホ出荷台数が記録更新 トップのシャオミを追い上げるブランドは

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インドQ3スマホ出荷台数が記録更新 トップのシャオミを追い上げるブランドは

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先週、米調査会社IDCがインドの第3四半期(7~9月)におけるスマートフォンの出荷台数を発表。前四半期より26.5%増の4660万台で過去最高を記録した。

その中で中国スマホブランドがシェアの7割を占め、シャオミ(小米科技)が従来と同じくトップに輝いた。出荷台数は1260万台に達し、市場シェアは27.1%と2位のサムスンを大きく引き離した。サムスンの出荷台数は前年比8.5%減で上位5位の中で唯一マイナス成長となった。

そのすぐ後に続くvivoの出荷台数は前年同期比58.7%増の710万台。注目すべきはOPPOグループの台頭だろう。OPPO傘下で新しく独立したブランドrealmeがすでに4位に食い込んでいる。出荷台数は4倍増となり主ブランドであるOPPOをも抜いた。

realmeはシャオミに近い戦略を取っており、急成長の理由はやはり利益率を抑えたコストパフォーマンスにある。設立から1年、ユーザーはすでに1000万人を超えた。インドはrealmeの主戦場であり、今年6月には現地に研究開発センターを設立している。

これは間違いなくシャオミにとってプレッシャーになっている。出荷台数でははるかにリードしているものの、realmeの急成長はシャオミがインドに築いた砦が決して高くはないことを意味している。シャオミには先発者優位性があるものの、成長率は昨年の2桁から1桁に減速している。シャオミはインドにおける安定期に入ったと言えるだろう。

しかし、インドのスマホ市場が成熟期に入るのはまだ先だ。1000元(約1万5000円)台の機種がメインとなる市場において、ユーザーがスマホを購入する際にブランドに対するロイヤルティはほとんどなく、むしろ長い時間をかけて各機種のスペックを一つ一つ比較して検討する。中国メーカーはコストパフォーマンス戦略に精通しており、この点に集中すればシャオミのシェアを奪うのは容易だ。

realme X(公式サイトより)

同様にコストパフォーマンス戦略を取ろうとしているのがサムスンだ。出荷台数は減少しているものの、同社はインドにおける戦略を見直し、1000元(約1万5000円)台の廉価モデルを多く発売。シャオミは同じ中国メーカーだけでなくサムスンという強敵にも立ち向かわなければならない。

シャオミは長らくブランドのブレイクスルーの方法を見つけることができていない。この点において国内でもインドでも同じ状況だ。シャオミは、以前インドでハイエンドブランド「Poco」の展開を試みたことがあるが、うまくいかなかった。コストパフォーマンスの呪縛から逃れられないシャオミがインドであとどれくらい優位を保つことができるのかは不明だ。
(翻訳・山口幸子)

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