独メルセデス、中国向け車に吉利系OS搭載へ スマート化で巻き返し狙う

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独メルセデス・ベンツは、中国自動車大手・吉利控股集団(Geely)傘下の億咖通科技(ECARX)と星紀魅族集団(Xingji Meizu Group)が共同開発したスマートコックピット向けOS「Flyme Auto」を、2027年以降に発売する中国向けモデルに搭載する計画だという。最初の搭載車はロングホイールベースの「Eクラス」となる見込み。複数の関係者が明らかにした。

億咖通は2017年に吉利の自動車技術子会社として設立され、スマートコックピットや自動運転システム、車載半導体などの開発に注力している。魅族は22年に吉利が買収したスマートフォンメーカーで、吉利が進める「スマホと自動車の融合」戦略で重要な役割を担う。

魅族は2023年3月、億咖通と共同開発したFlyme Autoを発表。吉利傘下の高級車ブランド「領克(Lynk & Co)」が同年発売したプラグインハイブリッドSUV「08 EM-P」を皮切りに、続々と吉利系の車に搭載されていった。これが吉利の新エネルギー車ブランド「吉利銀河(Geely Galaxy)」の販売増を後押しし、吉利のスマートコックピットに対する評価向上につながった。

メルセデス・ベンツが公開した中国新車販売(納車)データによると、2024年の販売台数は前年比約7%減の71万4000台余り、25年1〜6月は前年同期比14%減の29万3200台だった。同社は中国Momenta(モメンタ)の先進運転支援システム(ADAS)を導入したのに続き、スマートコックピット向けOSのFlyme Autoを採用し、スマート化を促進することで中国販売の回復を狙う。

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(36Kr Japan編集部)

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