スターバックス、中国事業の売却検討を本格化 20社超が争奪戦

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米コーヒーチェーン大手スターバックスは7月29日、2025年4〜6月期決算を発表した。売上高は前年同期比3.8%増の約94億5600万ドル(約1兆4000億円)、純利益は47.1%減の5億5800万ドル(約830億円)だった。既存店売上高は2%減少したが、中国市場では2%増と18カ月ぶりに増加に転じた。

ブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は決算説明会で中国事業の株式売却について言及し、「ビジョンと価値観を共有する戦略的パートナーを探している。中国市場の大きな成長可能性と機会を捉えたい」と述べた。また、20社以上の企業が強い意欲を示しており、検討を進めているとした。

2024年11月にスターバックスが中国事業の株式売却を検討していると報道されて以来、買い手候補の数は増え続けている。中国国有複合企業の華潤集団(China Resources)や中国出前アプリ大手の美団(Meituan)に加え、最近では大鉦資本(Centurium Capital)や高瓴資本(Hillhouse Capital)、米カーライル・グループ、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)といった大手投資機関などの名も挙がる。

スターバックスの経営陣は決算説明会で、「中国市場への自信は揺らがない。中国事業の相当割合の株式を保有し続けるつもりだ」と強調した。同社が中国事業の持ち株比率30%を維持する可能性も指摘されている。関係者によると、この株式売却では複数のファンドが入札に名乗りを上げており、入札額は50億〜100億ドル(約7600億~1兆5000億円)に上っている。

スタバは中国事業売却を検討する中、ラッキンコーヒーは米進出 NYで2店舗

*1ドル=約151円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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