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電動のバランススクーターやキックスクーターで知られる「セグウェイ・ナインボット(九号公司、Segway-Ninebot)」が、二輪車事業を中心に成長している。
同社の製品ラインは、電動バランススクーター、電動キックスクーター、電動二輪車、全地形対応車、ロボットなどで構成されている。2025年1~6月の売上高は前年同期比76.14%増の117億4200万元(約2300億円)、純利益は108.45%増の12億4200万元(約250億円)で、売上高純利益率は10.57%に上昇した。
うち、電動二輪車の売上高は前年同期比101.7%増の68億2300万元(約1400億円)となり、販売台数は239万2500台だった。中国での市場シェアは7.2%に上昇し、4000元(約8万円)以上の高価格帯では国内トップとなっている。電動二輪車事業は2019年末の参入から着実に成長を続けており、中国市場での出荷台数が25年7月18日時点で累計800万台を突破した。
バランススクーターおよびキックスクーターの売上高は前年同期比37.23%増の21億8000万元(約440億円)で、アクセサリーやその他製品の売上高は合わせて約22億100万元(約440億円)となった。
セグウェイ・ナインボットは、スマート車載システム「RideyGO」と運転支援システム「RideyFUN」を独自に開発した。「RideyGO」はスマートキー、ハンドルロック、乗員検知などの機能を含んでおり、ドライバーによる操作を大幅に簡略化して、モビリティの利便性を向上させている。「RideyFUN」は液晶ディスプレイを通じて、スマホのミラーリングによるナビゲーションや着信表示などの機能に加え、音楽再生やテーマ変更などのエンターテイメント機能を提供し、ドライブの楽しさを増やした。
また、電動二輪車の安全性や航続距離を向上させるシステム「RideyLONG」は、タイヤ、モーター、コントローラー、バッテリーを連動させることで優れた操縦性、安定性、快適性と共に低電力消費を実現し、バッテリー容量に基づく理論値よりも航続距離を20%以上延ばした。
セグウェイ・ナインボットは独自に開発したシステムのほかに、バッテリーやモーターなど主要部品の開発も手がけている。例えばバッテリーについては、サプライヤーから製品を調達する従来方式とは異なり、開発の主導的な立場を担ってスペックからデザイン、構造、バッテリーマネジメントシステム(BMS)、テストに至るプロセス全体に関わっている。また、ハブモーターも大手メーカーと共同で開発している。
同社がソフトウエアやハードウエアの高い品質を保っているのは、研究開発に多額の投資を続けているためだ。2020年以降、累計で35億元(約700億円)を超える資金を投じており、25年1~6月の研究開発費は5億2200万元(約100億円)と、業界トップクラスの水準を維持した。
*1元=約20円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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