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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2025年7月の新車販売(納車)台数を発表した。零跑汽車(Leap Motor)は5万台超で新興勢トップの座を維持。ファーウェイが自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と共同開発したEVブランド「問界(AITO)」が4万台超で2位となった。
1位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の7月の販売台数は前年同月比127%増の5万129台だった。同社は優れたコストパフォーマンスと多車種展開で販売台数を伸ばし、欧州を中心に海外進出も加速している。
業界関係者は「零跑は後ろ盾もなく、マーケティングも控えめであるにもかかわらず、中低価格市場で確固たる地位を築いた」と評価する。新型のコンパクトセダン「B10」の納車も始まっており、8月の販売増も期待される。
2位:AITO
問界(AITO)の7月の販売台数は、前年同月比2%減の4万753台だった。一部地方政府が7月1日、ファーウェイ支援のEVブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」に対して1カ月限定の購入補助金政策を打ち出したことも奏功し、HIMAの7月の販売台数は8%増の4万7752台となった。うち、主力ブランドのAITOは85%を占めた。
3位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の7月の販売台数は前年同月比229%増の3万6717台となり、過去最高を記録した。7月3日には新型SUV「G7」を発売、8月6日には人気のスポーツセダン「P7」の改良版の予約販売も始まった。さらなる販売増に向けて波に乗れるか、注目が集まる。
4位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の7月の販売台数は前年同月比40%減の3万731台だった。7月末には同社初の純電動SUV「理想i8」が発売されており、販売増の起爆剤になると見る向きもある。
5位:小米汽車
スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が手がける「小米汽車(Xiaomi Auto)」の7月の販売台数は、前年同月比200%増の3万台余りだった。セダンタイプの「SU7」に続いて発売したSUV「YU7」も爆発的な人気を呼んでいるが、受注台数に生産能力が追いついていない状態だ。同社は現在、新工場を建設するなど生産体制の強化を急いでいる。
2025年も後半戦に入った。新興EV各社は技術革新や生産管理、ブランド力の向上に注力し、販売増を目指している。零跑はトップを維持できるのか、8月のランキングにも注目してほしい。
(36Kr Japan編集部)
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