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中国の自動運転企業「文遠知行(WeRide)」と「小馬智行(Pony.ai)」は9月20日、それぞれシンガポールで現地企業と提携し、自動運転タクシー(ロボタクシー)事業を開始すると発表した。
WeRideは東南アジア配車大手のグラブと組み、シンガポール北東部のニュータウン、プンゴル地区で2路線、11台を投入する。9月から実証運行を開始し、2026年初めには一般向けに配車サービスを提供する計画だ。
Pony.aiはシンガポールのタクシー最大手コンフォートデルグロと提携し、同じくプンゴル地区で実証運行を実施する。数カ月以内に規制当局の認可を得て、全長約12キロの路線でサービスを開始できる見込みだという。
シンガポールは人口密度の高い都市構造と精緻な地図データを備えており、東南アジアで自動運転モビリティを展開する最初の拠点として理想的とされている。シンガポール運輸省は、2025年末までに自動運転車両を公共交通システムに組み込む方針を示している。
WeRideとPony.aiに加え、中国ネット大手の百度(バイドゥ)傘下でロボタクシーを展開する「蘿蔔快跑(Apollo Go)」も、早ければ年内にシンガポールとマレーシアでサービスを開始する見通しだ。業界関係者は、中国の自動運転企業が中東、欧州、東南アジアでの展開を加速し、自動運転モビリティの商業化で主導権を狙う構えだと指摘している。
(36Kr Japan編集部)
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