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汎用型エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を開発するスタートアップ「自変量機器人(X Square Robot)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドで約10億元(約210億円)を調達した。アリババグループ傘下のアリババクラウドと国科投資(CAS Investment)が出資を主導し、国開金融(CDB Capital)や紅杉中国(Hongshan、旧セコイア・チャイナ)、既存株主の美団(Meituan)や聯想之星(Legend Star)なども参加した。資金は自社開発した汎用エンボディドAI向け基盤モデルの継続的なトレーニングのほか、ロボットなどハードウエアの開発・改良に充てられる。
アリババグループはこれまで、逐際動力(LimX Dynamics)や星動紀元(Robot Era)、宇樹機器人(Unitree Robotics)、星海図(Galaxea AI)、霊心巧手(Linkerbot Technology)など複数のエンボディドAI関連企業に出資投資してきたが、アリババクラウドが同分野の企業に出資するのは初となる。
自変量機器人は2023年12月設立。主に実世界のデータを活用し、精密な操作ができる汎用ロボットを開発している。創業者で最高経営責任者(CEO)の王潜氏は清華大学で修士号を取得、世界で最も早くニューラルネットワークに注意機構を導入した研究者の1人だ。共同創業者で最高技術責任者(CTO)の王昊氏は北京大学で計算物理学の博士号を取得、中国初となるオープンソースのマルチモーダル大規模言語モデル(LLM)「太乙」などの公開に携わった。
8月に北京で開かれた「世界ロボット大会」では、マルチモーダルLLMを搭載した人型ロボット「量子2号(Quanta X2)」を発表。量子2号はホイール走行型で、アームの自由度は7、全身の自由度は62と柔軟な操作性を備えている。また、自社開発したエンド・ツー・エンドの汎用エンボディドAI向け基盤モデル「WALL-A」を実装したことで、レストランや家庭、工場などの多様かつ複雑な場面にも対応できるようになっている。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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