シンガポール発「SINGAUTO」、約5000万ドルを調達 次世代コールドチェーンEVで世界展開へ

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録スタートアップ注目記事

シンガポール発「SINGAUTO」、約5000万ドルを調達 次世代コールドチェーンEVで世界展開へ

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

シンガポール発のコールドチェーン物流テック企業「新亜科技(SINGAUTO)」がこのほど、金沙江弘禹資本(GSR Vision Capital)、徳陸資本(Delu Capital)、中銀(シンガポール)資産管理(Bank of China Asset Management(Singapore)、BBG Globalなどから5000万ドル(約74億円)超の資金を調達した。同じく出資したMVGX Tech と金光星創集団投資は財務上の支援だけでなく、産業面での戦略的パートナーにもなり、SINGAUTOの技術革新とグローバル展開を支援する。

SINGAUTOは2023年3月に設立。グローバル本部はシンガポールにあり、ドバイに中東法人、上海の自由貿易試験区臨港新片区に地域本部と組立工場を持つ。同社はすでにアブダビのカリファ経済地域(Khalifa Economic Zone Abu Dhabi、KEZAD)と長期契約を締結し、中東生産基地を建設。アジアを基盤に欧州・アフリカへと展開するグローバル体制を構築している。

主力製品の電動コールドチェーン車「S1」は、食品、生鮮電子商取引、外食、医薬品など基準が厳しい用途向けに設計されており、異温度帯混載、長航続距離、自動運転といった最先端技術を備える。積載容量は18立方メートル超、80〜165キロワット時のリン酸鉄リチウム電池を搭載し、航続距離は260〜400キロメートルに達する。充電と電池交換の両方に対応しており、急速充電なら40分で0から80%に、電池交換ならば5分で完了する。今後はエネルギー消費のさらなる低減に注力する方針だ。

創業者の劉羽強氏は、S1は既に試作車を用いたテストを終え、2026年から投入する見込みで、世界各地に設けた3〜4カ所の組立工場を活用し、年間生産能力は5万台に達する見込みだと述べている。S1の受注意向はすでに1万4000台に達している。

中国コールドチェーン物流市場、規模拡大続く 政策が追い風

*1ドル=約147円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録