新エネルギー車の充電スタンドネットワークマップが完成 中国全土の充電スタンドの85%をカバー

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

編集部お勧め記事注目記事

新エネルギー車の充電スタンドネットワークマップが完成 中国全土の充電スタンドの85%をカバー

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

新エネルギー車の増加に伴い、関連施設も徐々に整備されつつある。

全国的送電企業「国家電網(STATE GRID Corporation of China)」は、中国全土の新エネルギー車向け充電スタンドネットワークマップが基本的に完成したと発表した。新エネルギー車のユーザーは「聯行科技(Uniev)」が提供するアプリ「聯行逸充」を使用して、各地にある40万を超える充電スタンドを検索し、地図ナビゲーションで場所を確認することができ、充電費用の決済も可能。

先日、充電スタンドネットワークの実測評価が行われた。CCTVニュースによると評価業務を行う8台の新エネルギー車が成都と広州からそれぞれ出発し、7日間をかけて5000キロメートルあまりを走行し、走行ルートに設置された充電スタンドのオペレーション能力に対して評価を行い、同時に省をまたいで長距離を走行する実行可能性と充電サービスの利便性を検証。評価チームは11月8日に北京に到着した。

国家電網傘下の「国家電網電動汽車服務有限公司(State Grid Electric Vehicle Service)」の董事長である全生明氏はメディアのインタビューに対し「聯行科技のプラットフォームは基本的な全国充電スタンドネットワークを網羅し、40万件の充電スタンド情報を掲載しており、これは全国の充電スタンドの85%を占める。1つのアプリで中国国内中を移動できるという目標を基本的に達成している」と述べた。

自動車メディア「未来汽車日報」の調査によると「聯行逸充」アプリは現在、国家電網、「特来電(Teld)」、「星星充電(Starcharge)」、「智充(Xcharge)」など7つの充電スタンド運営事業者をカバーし、ユーザーは充電スタンドの空き状況、充電効率、実際の写真、充電スタンドを見つけるためのガイド、ユーザーレビュー、その他の情報などを得ることができる。中国国内の主要な充電スタンド運営事業者はすでにこの「聯行逸充」アプリに参加しており、掲載されている充電スタンド情報は284の都市をカバーし、中国全土の高速道路のうち5万キロをカバーしていると国家電網は発表している。

また、これ以外に国家電網は、聯行科技が充電スタンドのリアルタイム監視コントロールシステムを確立し、24時間全天候対応のオンラインサービスを提供していることも紹介している。充電設備に異常が生じた場合、充電スタンドが都市にある場合は、国家電網の修理担当者が1時間以内に現場に到着し、高速道路エリアでも2時間以内には現場に到着して対応するとのこと。

現在、新エネルギー車ユーザーにとって、充電に対する不安は依然として大きな懸念事項である。聯行科技の張俊俊CTOは2019年10月26日に西安で開催された「国際クリーンエネルギー投融資大会(Global Clean Energy Financing and Investment Conference )」の席上で、「ガソリン車による充電スペースへの停車と充電スタンドのサービスレベルの不均衡という、ユーザーにとっての2つの大きな問題の解決に焦点を当て、充電サービスの包括的な評価システムの確立していく。評価システムには、駐車場と駐車スペースの動的および静的情報、補助装置の起動と停止に関する情報、充電スタンド事業者の供給能力、オンラインサービス内容、総合的な運営能力などが評価ポイントとして含まれる」と述べた。
(翻訳・普洱)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録