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世界中でダウンロード回数が最も多かったアプリ、ならびに収益が最も多かったアプリがわかった。米アプリ分析会社「App Annie」が16日に発表した最新の調査によるもので、ランキングは今年1年間(11月時点)のものと、2010年から今年11月までの2つが発表されている。
11月時点で、今年1年間に全世界のユーザーがApp StoreまたはGoogle Play経由でアプリをダウンロードした回数は合計1200億回に上り、前年より5%増となった。これは純粋に新規ダウンロード回数を集計したもので、再ダウンロードやアップデートは含まない。また、アプリによる売上高は合計900億ドル(約9兆8000億円)に達している。
後発ながらTikTokが大躍進
2010年以降の10年間のランキングをみると、ランク入りしたアプリのほとんどがメッセンジャーやSNSで、トップ10のうち7個を占めている。Facebook関連アプリが上位を席巻しており、1位がFacebook、2位がFacebook Messenger、3位がWhatsApp Messenger、4位がInstagramだ。また、中国発の短編動画アプリTikTokが7位に入った。
今年1年間のダウンロード回数でもFacebook関連が強い。ゲーム関係を除いたランキングではFacebook Messengerが首位に立った。2位にFacebook、3位にWhatsApp Messengerと続く。ただし、こちらでは4位にTikTokが食い込んで5位のInstagramを上回り、Facebook系アプリに一矢報いている。5位以下には画像投稿SNSのSnapchat、映像コンテンツ配信サービスNetflix、音楽コンテンツの配信サービスSpotifyなどが並んだ。
年間ランキングでは新顔として短編動画アプリ「Likee」もランク入りした。中国のライブ配信サービス大手「YY(歓聚時代)」の傘下にあるシンガポール企業「BIGO Technology」がローンチしたアプリで、年間ランキングで7位、さらに「最も躍進したアプリ」に選出されている。
ゲームで強さを見せつけたテンセント
ゲーム部門のランキングでは、今年のダウンロード数首位は「Garena Free Fire – 真冬の雪祭り」だった。配信元はシンガポールの「Garena International」だが、同社の筆頭株主は中国のテンセントだ。そのテンセントが配信するタイトルもランク入りしており、2位に「PUBG MOBILE」、10位に米アクティビジョン・ブリザードと共同開発した「CoD(コール オブ ビューティ)モバイル」が入った。アプリ課金ランキングでは、テンセントの「オナー・オブ・キングス(王者栄耀)」が2位、ネットイース(網易)の「Fantasy Westward Journey(夢幻西遊)」や「PUBG MOBILE」がランクインした。
また「最も躍進したアプリ」ゲーム部門のアプリ内課金ランキングでも、テンセントの「Game for Peace」、「PUBG MOBILE」がワンツーフィニッシュを飾った。
音楽・映像のサブスク、ゲームに次ぐ一大収益源に
ゲーム以外でユーザーがお金を落とすアプリでは、今年は映像や音楽関連が目立った。2010年からの10年を対象とした課金額ランキングでは、上位10位のうち8個が映像・音楽関連のアプリだった。首位はNetflixで、中国からはテンセントの「Tencent Video(騰訊視頻)」が4位、バイドゥ(百度)の「iQIYI(愛奇芸)」が6位にランクインしている。
これらの収益源は主にサブスクリプション(定額制)サービスだ。このトレンドは今後しばらく続くとみられる。
(翻訳・愛玉)
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