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10月13日未明、中国・四川省成都市で小米(シャオミ)の電気自動車(EV)「SU7」が追突事故後に炎上し、車内に取り残された運転手が死亡した。
成都市公安交通管理局は、事故を起こした車両は13日午前3時18分、市内の天府大道でタクシーに追突し、制御を失って中央分離帯を乗り越えた後、出火したと発表した。目撃者によると、複数の通行人が運転手を救助しようと試みたものの、工具などがなくドアを開けられず、炎が急速に広がっていった。
午前3時30分、消防隊が現場に到着して消火したが電子式のドアが開かず、電気ノコギリで車体を破壊して運転手を救助したものの、現場で死亡が確認された。検査の結果、運転手の血液中にアルコールが含まれており、飲酒運転の疑いがあることが分かった。現在、死亡に至った経緯や事故車両2台の損壊状況について捜査が進められている。
この情報が拡散された後、飲酒運転による事故の責任だけでなく、EVに普及している格納式ドアハンドルの安全上のリスクにも世間の関心が集まった。シャオミは、16日時点で公式声明を発表しておらず、同社の株価は香港株式市場で一時7%以上急落した。
SU7の重大事故は初めてではない。3月29日夜には安徽省内の高速道路を走行中のSU7がガードレールに衝突して炎上し、乗車していた3人が死亡する痛ましい事故が起こった。事故発生当時、当該車両は自動運転支援機能「NOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)」を作動させ、時速116キロで走行していたことが判明している。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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