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米飲料大手コカ・コーラが傘下の英コーヒーチェーン大手「COSTA COFFEE(コスタコーヒー)」の売却を進めるなか、中国コーヒーチェーン大手「瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)」の筆頭株主、プライベート・エクイティ(PE)投資会社「大鉦資本(Centurium Capital)」が入札を検討していると、ブルームバーグが報じた。
ただし協議はまだ初期段階で、大鉦資本が直接入札に参加するのか、ラッキンコーヒーを通じて参加するのかは決まっていないという。コスタコーヒーの売却には複数のM&Aファンドや戦略投資家が関心を示しており、一部の入札希望者が約10億ポンド(約2000億円)を提示しているとの情報もある。
コスタコーヒーは2006年に中国へ進出し、11年には7年後の18年までに2500店舗を出店し、市場シェアの3分の1を獲得するとの目標を掲げていた。18年にはコカ・コーラが51億ドル(約7900億円)で買収して完全子会社化したが、20年以降は中国各地で閉店が相次いでいる。
飲食業界に特化した調査会社「窄門餐眼」によると、現在の中国店舗数は341店舗にとどまり、中国の同業大手との差が拡大している。現在の店舗数ランキングでは、1位のラッキンコーヒーが2万5000店舗余り、2位の「庫迪咖啡(コッティコーヒー)」が1万3000店舗、3位のスターバックスが7800店舗となっている。
スターバックス中国事業の株式売却の際にも大鉦資本は関心を示していたが、最終的に中国投資ファンドの博裕資本(Boyu Capital)が同事業の6割の株式を取得した。
*1ポンド=約204円、1ドル=155円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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