衛星カメラの中国・星際光遥、約20億円調達 0.5メートル級を量産へ

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地球観測衛星向けに高解像度のリモートセンシングカメラを開発する「星際光遥(Stellar Photonix)」がこのほど、エンジェルラウンドで1億元(約20億円)近くを調達した。毅達資本(Addor Capital)と益華資本が共同で出資を主導し、昆石資本も参加した。資金は生産能力の拡充、製品開発および市場開拓に充てられる。

星際光遥は2024年初めに設立されたスタートアップ企業で、北京市に本社を構え、江蘇省南京市江北新区に研究開発・生産センターを置く。中国トップクラスの専門家集団を擁し、地球観測衛星に搭載する高解像度カメラの開発・製造に注力する。すでに解像度0.75メートルのカメラ2台を納品し、2026年には0.5メートル級カメラの軌道上実証を計画している。

業界予測では、中国は今後5年間に数千基の地球観測衛星を打ち上げ、100億元(約2200億円)規模のリモートセンシングカメラ需要を生み出す見通しだという。

地球観測データをめぐっては、米スペースXの「スターシールド」や米マクサー・テクノロジーズ、欧州エアバスなどが激しい国際競争を繰り広げている。そして、観測データの取得と画像生成の品質に直結するのがリモートセンシングカメラの性能だ。

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星際光遥は各種フルカラー・マルチスペクトルカメラの開発に注力し、設計からシミュレーション、組み立て・テストまでを一貫して自社で手がけ、航空宇宙企業に製品を提供している。地理情報サービスや農地分析、都市管理などに用いるデータ収集に加え、宇宙状況認識(SSA)など新たな分野にも活用が広がりつつある。

製品群は解像度0.25〜50メートルと幅広く、全天候型の観測を可能にする独自のイメージングシステムを備える。また、宇宙資産の安全を守るため、SSA向けカメラも開発している。

製品設計をモジュール化・標準化することで、衛星への組み込みが容易になり、衛星メーカーは開発期間を短縮できるようになった。これにより、これまで高価で希少だった高解像度の観測データが、手頃な価格で入手可能になる。

(AI作図)

南京市にある生産拠点が完成すれば、高度500キロメートルを周回する衛星向けの0.5メートル級カメラを年間20セット生産できる体制が整う。

高解像度のリモートセンシングカメラを開発・製造できる中国の民間企業は多くない。星際光遥は、自社を「衛星機器サプライヤー」と位置付け、衛星システムインテグレーターとの競合を避けつつ、専門特化したインターフェースの共有などを通じて、効率的な共同開発体制を構築する戦略を描いている。

*1元=約22円で計算しています。

(翻訳・田村広子)

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