中国の富裕層、保険・金・株式の購入傾向高く

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

新華社EXCITEのRSSに登録特集注目記事

中国の富裕層、保険・金・株式の購入傾向高く

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国香港の保険会社、万通保険国際と民間シンクタンクの胡潤研究院はこのほど、中国の富裕層500人を招いて実施した特別調査をまとめた「万通保険・胡潤百富2025中国富裕層の金融投資需要と動向白書」を発表した。対象者の世帯平均純資産は3700万元(約8億1400万円)に上り、企業経営者が過半数を占めた。富裕者層は総じて多角的なアセットアロケーションを採用し、平均で5~6種の投資商品を保有していた。リスクの低い銀行商品(25%)、保険(19%)、株式(14%)などの成長型資産を保有する傾向が高く、厳しいリスク管理の上で資産の持続的な増加を図っていることが分かった。

富裕層の主な資金源は、事業経営による収入(37%)、給与(28%)、投資収益(22%)。資金の主な使途は、金融投資(79%)、子女の教育(66%)、保険の加入(60%)で、それぞれ資産の拡大、資産の継承、リスクの分散というニーズに対応している。

今後については、教育、投資、保険に引き続き投資すると同時に、ヘルスケア・医療もいっそう重視する意向を示し、予防的な健康の確保に対する意識の高まりがうかがえた。一方、ぜいたく品、交際費、娯楽への支出などを削減し、全面的に不要な消費を抑える傾向にあり、全体的な財務行動はより慎重となっている。

富裕層は、資産の安全性の確保、リスク回避、価値向上に向けて、保険(47%)、金(42%)、株式(34%)の保有を増やす予定と答えた。一方、低収益資産(銀行貯蓄、資産運用、マネー・マーケット・ファンド=MMF)、政策に敏感な資産(投資型不動産や土地)を減らし、さらなるリスク回避を進める計画も明かした。

また、45%は境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)で金融商品に投資しており、境外資産は平均で総資産の20%を占めた。うち保険(28%)、銀行貯蓄・資産運用・MMF(20%)、株式(17%)の割合が高く、保証機能、流動性、長期的な成長性を重視していることが分かった。【新華社北京】

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

次の一手をひらくヒントがここに。

会員限定ニュース&レポートをお届け。