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再使用型ロケットの開発を手がける中国スタートアップ「宇石空間(Astronstone)」がこのほど、プレシリーズAで1億元(約20億円)以上を調達した。出資は基石資本(CoStone Capital)が主導し、興湘資本(Xingxiang Investment)や拓豊創投なども参加。資金は、初号機ロケットの開発や湖南省株洲市での生産拠点建設に充てられる。同社の累計調達額は、この1年間で約3億元(約70億円)に達した。
2024年に設立された宇石空間は、打ち上げ能力が高く低コストで再使用可能な液体燃料ロケットの開発に特化しており、ステンレス鋼製のロケットと箸のようなアームによる回収方式を採用する中国唯一のチームとされる。
主力製品は、液体酸素と液体メタンから推進力を得る2段式ロケット「AS-1号」で、主に中・低軌道へのペイロード運搬をターゲットとしている。全長は約70メートル、離陸重量は約570トン、機体直径は4.2メートル。打ち上げ能力は、使い捨て時で15トン超、再使用時でも10トン超を見込む。重量1キロ当たりの打ち上げ価格は、使い捨て時が2万元(約40万円)、再使用時は1万元(約20万円)と市場平均を下回る水準だ。
創業者で最高経営責任者(CEO)の唐文氏によると、すでにAS-1号の2段目機体は組み立てを完了し、実験場に搬入済み。現在は推進システムの試験段階に入っているという。
同社は研究開発の中核チームを北京市に置く一方、ロケットの生産・試験拠点を河北省と湖南省に分散配置する。湖南省株洲市に建設中の拠点では、再使用型ステンレス鋼製液体燃料ロケットを量産する計画だ。総投資額は15億元(約330億円)ほど、生産能力は年間8基で、2026年4~6月に第1期工事が完了し、生産を開始する予定としている。
また、独自のサプライチェーンを構築し、コスト低減と生産効率の向上を図る。ステンレス鋼は、従来主流だったアルミニウム合金に比べ、材料コストや加工工程を抑えやすく、生産効率に優れるとされる。同社によると、機体コストはアルミ合金製の約10分の1にとどまり、最短1カ月での製造も可能だという。
唐氏は、米スペースXの「スターシップ」や、中国民間企業・藍箭航天(LandSpace)の「朱雀3号」といった例を挙げ、ステンレス鋼製ロケットの優位性を強調する。「2026年はAS-1号の1段目組立から推力試験までを進め、年内に3基を完成させ、初飛行に向けた検証を行いたい」と語った。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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