中国ヒューマノイド「Agibot」、春晩を蹴って“自前のショー”に賭ける 200台超のロボットで世界配信

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中国ヒューマノイド「Agibot」、春晩を蹴って“自前のショー”に賭ける 200台超のロボットで世界配信

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中国の人型ロボット(ヒューマノイド)メーカー「智元機器人(AgiBot)」が、中国中央テレビ(CCTV)の年越し特別番組「春節聯歓晩会」(以下、春晩)への出演を見送ることがわかった。理由について同社は、限られた予算を広告露出ではなく、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)技術と製品開発に優先的投じるためだとしている。

春晩は中国で最も影響力のある国民的なテレビ番組の一つで、企業にとっても強力なPRの場となっている。2025年の春晩では、ロボット大手「宇樹科技(Unitree Robotics)」のヒューマノイドがパフォーマンスを披露して大きな話題を呼んた。これを機に、同社の知名度は急上昇し、それを受けて今年の春晩には複数のロボット企業が参加する見込みだ。

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AgibotとUnitreeはいずれも現在、中国のヒューマノイド分野を代表する企業で、2025年の売上高は両社ともに10億元(約230億円)を突破したとされる。一方、これまでの報道によると、今回の春晩への協賛・出演にかかる費用は1社あたり1億元(約23億円)に上るとのことで、スタートアップにとっては無視できない負担となる。

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こうした中、AgiBotは別の選択肢を選んだ。旧正月を前にした2月8日、世界初となる大規模ロボットショー「機器人奇妙夜(AGIBOT Night 2026)」を開催し、世界同時ライブ配信を行った。イベントではロボットが全面的に“主役”を務め、200台以上のロボットが動員された。

Agibotは、この催しについて「ロボットは工業用途やサービス分野に限られるという固定観念を打ち破り、文化・エンターテインメント産業への応用の可能性を探ることが目的だ」と説明する。

ロボットによるコント

ステージでは、ダンス、武術、マジック、コント仕立ての演目など計12プログラムを披露。複雑な運動制御や群制御、システム統合といった分野で、ロボット技術の成熟度を集中的に示した。

今後、Agibotは機器人奇妙夜を長期的なIP(知的財産)として育成する方針だ。イベントで用いられた技術は大規模な改修を必要とせず、さまざまな商業シーンへ迅速に転用できるという。すでに大型劇場や演芸センター、科学館などから、イベント全体の上演権を購入し、常設公演として活用したいとの引き合いが寄せられているという。

さらに、一部の演目は世界ツアーや、ロボットレンタルプラットフォーム「擎天租(BOTSHARE)」を通じた商業展開も検討中で、ロボット技術を単なる「デモンストレーション」から、収益を伴う「実装フェーズ」へと本格的に押し上げる狙いだ。

1日4000円で人型ロボットが店に立つ、中国発ロボットレンタル「擎天租」が始動

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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