ロボット「大脳」で先行ーー千訣科技(QJ Robots)、2カ月で2度の資金調達

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エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の「大脳」システムを開発する、中国清華大学発のスタートアップ「千訣科技(QJ Robots)」の勢いが止まらない。同社はこのほど、プレシリーズAの追加ラウンドで新たに資金を調達した。

出資には祥峰投資(Vertex Ventures)、智路資本(Wise Road Capital)、南京市創新投資集団(Nanjing Innovation Capital Group)など名を連ね、わずか2カ月間で2度目となる異例のスピード調達となった。資金は、大型(フルサイズ)ロボットの量産体制構築や、自動化データパイプラインの構築、コアチームの拡充に重点的に充てられる。

「完全自律」の脳型アーキテクチャ

2023年設立の千訣科技は、清華大学類脳計算研究センター(CBICR)発のテック企業で、エンボディドAIモデルの研究開発に注力する。

脳型コンピューティングを基盤とした独自の世界モデルにより、「知覚→意思決定→行動」を完全に自己完結させる閉ループのロボット「大脳」を実現。「人間による遠隔操作」や「事前のルール定義」を必要としないのが特徴だ。これにより、複雑で予測不可能な家庭環境においても、ロボットが自ら考えて動くことが可能になった。

千訣科技の戦略は、単一モデルの性能を競うのではなく、ロボットの知能を「空間認識」「意思決定」「運動制御」「精密操作」などの独立したユニットに分解した点にある。

例えば、顧客企業が自社開発の「力制御(精密操作)アルゴリズム」を持ち合わせている場合、その部分だけを使い、他の「認識」や「意思決定」の部分に同社のシステムを組み合わせることが可能だ。さらに、高価なLiDAR(レーザーによる検知)を使わず、カメラのみで空間を認識する「純視覚ソリューション」を開発。高い精度を維持したまま、劇的なコストダウンを成し遂げた。

清華大発ベンチャー、ロボット「大脳」量産へ 指示不要の自律動作実現

これまで、ハーフサイズなどの小型人型ロボット(ヒューマノイド)の開発に注力してきたが、現在はフルサイズロボットの事業ラインも新たに追加。家庭や飲食業などで小規模ながら、清掃・サービス・収納・介護などの業務で活用されている。関係者によると、家庭向けエンボディドAI搭載機器の接続台数は業界トップだという。

(36Kr Japan編集部)

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