5G商用が本格化、真っ先に恩恵を受ける起業分野とは

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5G商用が本格化、真っ先に恩恵を受ける起業分野とは

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昨年6月、中国の工業情報化部が5G商用許可証を発行したことで、2019年は「5G商用化元年」と呼ばれるようになった。創業者と投資家にとっていま最も関心のある話題は、最大かつ切実なイノベーションの機会はどこにあるかだ。

36Krは、通信業界の専門家や投資家へのインタビュー、5G関連の専門書などから、5Gが発展していく中で、特に大きな恩恵を受けると思われる起業分野をまとめた。

インフラ:5Gデバイスと光通信事業

工業情報化部元部長の李毅中氏は、「中国は今後7年以内に、600万基の5G基地局設置のため1億2000万~1億5000万元(約19億~24億円)を投じるだろう」と述べた。現在、5Gネットワ​​ークの構築は徐々に進んでおり、通信チップや高周波デバイスなどの5Gデバイス企業はおのずと最初の受恵者になる。また、通信量の増加により、光ファイバーケーブルや光モジュールなどの光通信関連事業もさらに発展するだろう。

エンターテインメント:クラウドゲーム有望で、VRは判断保留

2019年はクラウドゲームの元年とも称された。米クアルコム社長のクリスティアーノ・アモン氏は、国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2019」の基調講演で、5Gクラウドゲームは「最も期待する用例の一つ」であると述べた。

クラウドゲームはデバイスの制限がなく、クラウドサーバーでゲームを直接実行するため、商用化された5Gは大いに活用されうる。 「騰訊研究院(Tencent Research Institute)」の大まかな統計によると、2019年9月の時点で、世界中で合計152社がクラウドゲームの開発に参入し、そのうち22社が中国企業だ。

米大手半導体メーカー「NVIDIA」は昨年12月中旬、「楽しさを身近なものに」、「いつでもどこでもプレイしたいときにプレイ」をキャッチコピーに、テンセントと共同でクラウドゲーミング サービス「START」をリリースした。

VR(仮想現実)も5G商用化の波に乗り盛り返しを図るが、5GはVRのデータ送信問題の一部しか解決できないと専門家は考えている。データの処理、ウェアラブルデバイスの軽量化、快適性、消費電力の低減などの問題を解決するには、まだまだ技術面で努力しなければならない。

産業利用:ARはビジネスシーンで活躍

VRは判断保留だが、AR(拡張現実)グラスの市場ニーズとアプリの見通しはより明るい。特にWebカメラを搭載したARグラスアプリの見通しは良好だ。

ARはリモートアシスタンス、社員研修、作業ガイダンス、製品展示などのビジネスシーンでも利用される。中でも、ARはリモートアシスタンスで広く使われている。つまり、ARを使えば、設備の故障発生時にサービスエンジニアが現場に行かなくても、ARグラスまたはスマホやタブレットのカメラを通して設備の故障状況を確認し、これらのデバイスのディスプレイを通して、設備付近にいる作業者へ指示できる。これにより、エンジニアの出張費用と修理にかかる時間もカットできる。

サイバーセキュリティ:5Gと共に発展

「寛帯資本(CBC)」董事の田溯寧氏は以前、「5Gセキュリティは5Gエコシステムの最も重要な部分であり、セキュリティがなければ5Gクラウドネットワークは存在しえない。5G時代においては、ウイルスが走行中の自動車や稼働中のスマートホームデバイスに感染する可能性もあるからだ」と述べている。

すべての人やモノがインターネットにつながる時代、インターネットに接続された資産の価値はますます高くなり、それに伴うセキュリティの課題は増加する一方だ。 5G自体の特性により、ネットワークセキュリティの保障を重要な礎石とし、開発の初期段階から注意を払うことが必要とされている。したがって、サイバーセキュリティ関連のスタートアッププロジェクトにも注目が集まっている。5G分野に大きな期待を寄せる寛帯資本は、「芯盾時代(Trusfort)」、「青藤雲(Qingteng Cloud Security)」、「亜信安全(AsiaInfo)」などのセキュリティ企業へも投資している。
(翻訳・永野倫子)

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