VWグループ執行副総裁の悲願 業界一「ソフト/ハード一体化」のモビリティ企業へ

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VWグループ執行副総裁の悲願 業界一「ソフト/ハード一体化」のモビリティ企業へ

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世界最大の自動車メーカー、独フォルクスワーゲン(VW)グループは、中国市場に進出してから35年間で累計4200万台以上の自動車を販売してきた。中国での販売台数は、同社の年間販売台数全体の4割近くを占めている。

グループ全体で従業員65万5000人以上を抱え、年間売上高が2650億ドル(約29兆1400億円)に上る老舗自動車メーカーだが、いま電動化やスマート化に舵を切っている。その主な舞台が中国だ。

VWグループは2019年11月中旬、ハイブリッド車や電気自動車(EV)、デジタル技術の開発のために、2024年までに600億ユーロ(約7兆3500億円)を投じる方針を明らかにした。

実はこの変革は一昨年、VWグループチャイナで始まっていた。同グループの執行副総裁としては唯一の中国人である蘇偉銘氏は、グループ内から「1%の精鋭チーム」を選び、同グループの完全子会社「逸駕智能(Mobility Asia)」を設立した。蘇氏は同社のCEOを兼任し、コネクテッドカーやスマートモビリティ、充電インフラ、自動運転、ビッグデータの活用など一連の新事業を手掛けている。

蘇氏の悲願は、VWグループの自動車に関する82年間の蓄積を活用し、同社を自動車業界No.1の「ソフト・ハードを一体化した」モビリティサービス企業にすることだという。

以下は、蘇氏へのインタビューの抜粋。

--1年前のインタビューでは「自動車業界は新興自動車メーカーやIT大手に追い越されるのではないか」という問いに「大手自動車メーカーはIT企業のようにすぐさま構造転換できないが、依然として大きなチャンスがある」とお答えくださいました。そのチャンスは現在、拡大したのでしょうか。それとも縮小したのでしょうか。

「自動車分野の新事業全体がマクロ経済環境に影響され、一定の試練を受けている。全体的なペースは落ちているが、チャンスがあることに変わりはない。資本が停滞している時期には、新事業への取り組みに対してより一層の緻密さが求められ、赤字覚悟で資金を大量投入することは許されない。われわれが新たな科学技術プロジェクトに投資する際も、オペレーションモデルを重視する。新たなプロジェクトでは、遅くとも10年以内に収益化できるオペレーションモデルを構築する」

--逸駕智能の核心的戦略と、その進捗状況についてお聞かせください。

「逸駕智能の戦略は、設立以来変わっていない。最も重視するのはコネクテッドカーで、核心となるのは技術だ。アウディなどVWグループの自動車をコネクテッド化するほか、国際的なプロジェクトとの連携も考えている。もうひとつはエコシステムだ。現在、ファーウェイ、バイドゥ、テンセントがエコシステムを構築中で、各社それぞれエコシステムに対する理解や手掛ける事業が異なるものの、方向性は明確だ」

--逸駕智能が過去1年間で進めた事業についてお聞かせください。

「逸駕智能は一貫して充電インフラやコネクテッドカー、エコシステム、ビッグデータ、自動運転モビリティなどに注力しており、現在はそれを三つの分野のエコシステムサービスにまとめている。一つ目は充電サービス会社『開邁斯新能源科技(CAMS)』を含む充電インフラ・エコシステム。二つ目はカーシェアリングやオンライン配車予約を含むモビリティサービス・エコシステム。三つ目は車内で提供するニュースや音楽、教育および駐車や充電などを含む、コンテンツおよびサービスのエコシステムだ。最終的には、総合的なエコシステムの構築を実現する」

作者:「未来汽車日報」(Wechat ID:auto-time) 張一

(翻訳・田村広子)

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