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2019年、駆動用バッテリー業界では大幅な市場の再編があったものの「寧徳時代新能源科技(CATL)」が業界トップをキープした。
中国のリチウム電池業界メディア「高工鋰電網(GG-LB.com)」が最近公表したデータによると、CATL製バッテリーの搭載規模を容量ベースでみると2019年は前年比37%増の32GWhを達成した。同社のバッテリーを採用した中国企業は120社、1GWh以上搭載した企業は9社ある。市場シェアは51.76%だ。2019年、新エネルギー車の生産台数は前年比4%減の約117万7000台だったが、駆動用バッテリーの搭載容量は前年比9%増の約62.38GWhとなった。
2019年の駆動用バッテリーTOP10にランクインした企業はCATL以下、BYD(比亜迪)、「国軒高科動力能源(Guoxuan High-Tech Power Energy)」、「力神電池(Lishen Battery」)、「億緯鋰能(Eve Energy)」、「中航鋰電科技(CALB)」、「孚能科技(Farasis Energy)」、「時代上汽動力電池(CATL-SAIC Motor Power Battery)」、「比克動力電池(BAK POWER BATTERY)」、「欣旺達電子(Sunwoda Electronic)」だ。
駆動用バッテリー市場の再編は2019年に激化した。2018年の駆動用バッテリー搭載量ランキングTOP10と比較すると、1位から4位の順位は不動だが、5位から10位までで顔ぶれが変化する。億緯鋰能は7位から5位に、中航鋰電科技は9位から6位に上昇、孚能科技は5位から7位へ、比克動力電池は6位から9位へ下降した。
昨年、CATLは飛躍的に成長した。顧客の幅を広げ、駆動用バッテリーのサプライヤーとしてホンダ、ヒュンダイ、トヨタ、ボルボ、フォルクスワーゲン、ジャガー・ランドローバー、グループPSA、ダイムラートラックAGなど多くの多国籍自動車会社とも提携した。中でも同社がBMWと合意した供給額は、昨年年11月に従来の40億ユーロ(約4800億円)から業界最高の73億ユーロ(約8800億円)にまで増額された。
生産能力でも同社の成長は著しい。昨年10月には欧州工場を着工、2021年には一部で生産開始、2022年には14GWhの生産能力を達成する予定だ。また昨年末には、四川省で駆動用バッテリープロジェクトの着工を公表、100億元(約1500億円)を投資して、年間生産能力30GWhの駆動用バッテリー生産ラインを建設する。
駆動用バッテリー市場の覇者となったCATLは株式市場でも順風満帆だ。昨年12月24日には株価が100元(約1500円)の大台に乗り、その後も急騰し続けた。今年1月中旬時点での時価総額は2500億元(約3兆9000億円)と、深圳の新興企業向け市場「創業板(ChiNext)」のトップに躍り出た。
さらに、2月3日、CATLはテスラとバッテリーの供給契約を結んだと明らかにした。証券当局への提出資料によると、テスラは今年下半期からから2020年上半期までCATLからバッテリーを購入するという。この影響を受け、CATLの株価は5%以上も上昇した。
(作者:未来汽車日報・ID:auto-time、李梓楠)
(翻訳・永野倫子)
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