テスラ、「中国生産」から「中国設計」にシフト

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電気自動車大手の米テスラ(Tesla)が、「メイド・イン・チャイナ」に続き、「デザインド・イン・チャイナ」を成功させようとしている。

1月15日、テスラはソーシャルメディア「Weibo(微博)」の公式アカウントにおいて、同社の中国戦略を、中国で製造する「メイド・イン・チャイナ」から、中国で設計を行う「デザインド・イン・チャイナ」にシフトすると発表した。今後は設計を行うための研究開発センターを中国に作り、中国国内のエンジニアも募集するという。

先日、新型EV「モデルY」のプロジェクトを始動、および初の中国製車種「モデル3」の納車を祝う式典が開かれた際、CEOのイーロン・マスク氏は、中国の自動車設計技術を称賛し、もし中国で電気自動車の設計が行えれば、「クール」だと語った。また、中国政府と消費者に対し「あなた方の支援がなければ、今日のテスラはなかった」と謝意を伝えた。

現在、テスラの株価は500ドル(約5万4500円)の大台を突破し、時価総額は一時1000億ドル(約10兆9000億円)を超えた。株価の高騰は、中国市場での好調によるところも大きい。

テスラ上海ギガファクトリーは、テスラ初の海外工場であり、わずか1年で工場建設から車両の生産、納品を完了させた。同社第3四半期決算によると、米国の工場と比べ、上海工場の「モデル3」生産ラインはコストが65%低くなったという。つまり、上海工場で生産したことにより「モデル3」の利益率が向上し、値下げの余地も生まれるとのことだ。

テスラのローカリゼーションが進めば、中国国内のA株市場にも良い影響を及ぼし、バッテリー、充電パイル、EVリレー、電子部品、リチウムイオン電池など、様々な国内関連企業が恩恵を受けられる。業界関係者の多くは、テスラが「アップル式産業チェーン」の成功を再現するだろうと考えている。

(翻訳・Ai)

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