新型コロナウイルスの影響で自動車産業はさらなる厳冬へ

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新型コロナウイルスの影響で自動車産業はさらなる厳冬へ

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新型コロナウイルスによる肺炎により武漢は深刻な状況に陥り、すでに低迷している自動車産業もより大きなリスクに晒されることになった。

感染の拡大により、多くの自動車メーカーが中国生産の一部停止を決めており、業績への懸念を表明した社も複数ある。武漢の工場の操業が再開されるまでサプライチェーンが寸断される恐れがあり、影響が全世界に及ぶ可能性も出てきた。

現時点ではまだ影響について詳細な数値を公表したメーカーはないが、17年前のSARSのときよりも甚大な損失になることは間違いない。

作成:東呉証券研究所

生産、販売、収益に対する全面的なダメージ

感染症の影響はすべてのメーカーに波及している。

工場の溶接現場 東風汽車の公式サイトより

本社が武漢にある「東風汽車(Dongfeng Motor)」は真っ先に影響を受けており、合弁相手の日産とプジョー・シトロエンの工場も武漢や湖北省にあるため、いつ生産再開できるかは不明だ。現時点ではすでに「長城汽車(Great Wall Motor)」、フォード、GM、ボルボ、「奇瑞(CHERY)」、トヨタ、ホンダなどのメーカーが春節後の生産再開延期を発表している。

東風ホンダの公式サイトより

それに伴い、自動車メーカーの業績への悲観的な見通しが広がってきた。JPモルガンが1月30日に発表したレポートによると、中国での減産により、ホンダと日産の営業利益がそれぞれ6.1%、11%下がる可能性があるという。さらに、自動車販売店も休業を余儀なくされているため、販売面への影響も懸念される。

全世界の自動車産業への影響

ドイツの自動車部品メーカー「ベバスト(Webasto)」は1月29日にミュンヘンにある本社を閉鎖した。中国の従業員が本社を訪問した後、少なくとも従業員6人の感染が確認されたためだ。同社は自動車用のサンルーフ、暖房などを製造しており、最大規模の工場が武漢にある。

ボッシュの中国本部ビル ボッシュの公式サイトより

大手部品メーカーのボッシュは武漢にステアリングとサーモテクノロジーの工場を設置しており、南京には自動ブレーキシステムの「iBooster」の製造拠点がある。これらの部品は中国、日本、東南アジアを含むアジア全域で販売されている。

ほかの大手部品メーカーを見てみると、武漢、南京、蘇州などにドイツのZFフリードリヒスハーフェンの工場がある。日本最大の部品メーカー、デンソーは中国の30カ所に拠点を持ち、アイシン精機は40近い拠点を持つ。

中国は世界の工場であり、中国の変化は全世界に影響を及ぼすのである。感染症は自動車産業における中国の中核的地位を如実に示してくれたが、フィナンシャル・タイムズによると、今回の感染症のインパクトの大きさから、世界中のメーカーが中国依存から脱却しようとする可能性があるという。

自動車産業の様式転換は起こるか

感染症が長期化すればするほど、自動車市場への影響は大きくなる。そのため、ディーラーもメーカーも、すでに対策に乗り出している。中国では、自動車に対するニーズは堅調であり、感染の状況が落ち着いてくれば、購買が一気に増える可能性があるからだ。

例えば、ボルボはすでにディーラーへの支援策を公表している。今年2月の販売ノルマなし、ディーラーの従業員への補助金、実務への支援などがある。ボルボ車のオーナーに対しても、無料の出張サービスや湖北省内での無料ロードサービスを提供すると発表した。

また、人々が自宅にいることが多くなったため、オンラインでの販売も強化された。テスラの営業スタッフによると、現在は電話やオンラインでの製品プロモーションに力を入れているという。

ほかにも、「上汽通用五菱(SAIC-GM-Wuling Automobile)」、長城汽車、「吉利(GEELY)」、「領克(Lynk&Co)」、ボルボ、「第一汽車(FAW Group)」などがオンライン展示場を開設している。

今回の感染症は、ある意味で自動車市場の再編と、産業のスタイルチェンジを促す可能性がある。圧力に弱く、臨機応変に対処できない企業は淘汰され、本当に実力のある企業の優位性はさらに明確になるだろう。

感染症の流行はいつか終息する。そうなれば各業界が転機を迎え、自動車産業も通常通りに戻るだろう。しかし、現在低迷している自動車産業は、体系的な調整をするのにより多くの時間を要するだろう。

作者:「未来汽車日報」(Wechat ID:auto-time) 秦章勇

(翻訳:小六)

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