脳とマシンをつなぐ「BMI」の実用化、イーロン・マスク氏「早ければ今年中に」

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2019年中にブレインマシンインターフェイス(BMI)を人に応用できる可能性が無くなった時、イーロン・マスク氏は2020年の目標を決めた。

中国テックメディア「騰訊科技」によると、テスラCEOのイーロン・マスク氏はこのほど、脳や脊髄の損傷や先天的な疾患を持つ患者に対して「早ければ今年中に」ブレインマシンインターフェイスが使用できる可能性があると述べた。

同氏は、人間の脳とコンピュータを接続することにより、障害や怪我による後遺症を克服する助けになるだけではなく、ますます賢くなるAIに人間が対抗し得る手段になると考えている。マスク氏は、自身が立ち上げたBMI医療企業「Neuralink(ニューラリンク)」がこの方向に沿って邁進すれば、テスラが電気自動車革命を起こしたように、脳や脊髄の損傷や疾患に苦しむ多くの患者に希望を与えられると期待している。

テスラは最近、株価が半年間で220%近く急騰し、時価総額は一時期1700億ドル(約18兆7000億円)に近づき、マスク氏は高額なストックオプション報酬体系の2段階までを獲得した。しかし、その後、高値への警戒感から弱気相場となって17%下落、734ドル70セント(約8万1000円)まで値が落ちた。

マスク氏が密かにNeuralinkを設立したのは4年前で、世界トップクラスの神経科学の研究者を採用して脚光を浴びた。同社は神経医療技術によって脳に電極やチップを挿入することで、神経障害の克服あるいは軽減を目指す。

同氏は続けて、今年の夏にNeuralinkは新たな発表を行うだろうと述べた。

また、著名な科学技術投資家であるCathie Wood氏は「私たちはブレインマシンインターフェイス技術の潜在力は驚くべきものであるという認識で一致した。さらなる詳細を期待している」と述べた。

最初の臨床試験から量産と埋め込みの実用化までの道のりが長いことは、マスク氏も認識しており「高帯域幅、高精度な神経インターフェイスの効果は過小評価されてきた」と述べた。しかし、まず高い安全性と使いやすさが保証されて初めて、その最大の効用とリスクが議論できるのだ。

2019年7月にマスク氏は、この技術の実験中にサルがPCの操作をできるようになったと発表し、2019年末までに、脳や脊髄の損傷や先天性の疾患を持つ人間の患者に応用したいと考えていたが、結局実現しなかった。

同氏は「ブレインマシンインターフェイスは最終的に脳卒中、事故、先天的な理由などによって失われた脳の機能補完に使われる。期待しすぎも良くないが、脳と運動機能を回復するその潜在能力は本当に革命的だ。同様のことができる方法は他にないと思っている」と述べた。
(翻訳・普洱)

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