Trip.com、予約販売でコロナダメージ軽減 CEOと会長の報酬はゼロに

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3月9日、中国のオンライン旅行会社「Trip.com Group(携程集団)」の孫潔(Jane Sun)CEOは社内向けメールで、3月以降、自身と梁建章(James Liang)会長の報酬を全額カットすると表明した。同社の上級管理職メンバーも旅行業界が回復するまでの間、最大半額の減給を申し出ている。また、サービス部門の現場で働く従業員については通常通り昇給を行うが、その他従業員については昇給を一時凍結する。新型コロナウイルスの流行は、旅行業界を直撃した。孫潔CEOは先頃インタビューを受けた際にも、同ウイルスの感染拡大後、インバウンドコール数が通常の10~20倍に達し、延べ1億人以上がキャンセルしたこと、Trip.comの返金額が10億元(約150億円)を超える規模となっていることを明らかにしている。

株価に目を移すと、1月21日以降、Trip.comの株価は20%以上値下がりしている。3月6日取引終了時点で、同社の株価は前日終値比1.1%減の29ドル62セント(約3070円)。時価総額は55億ドル(約5700億円)近くが縮小し174億2900万ドル(約1兆8000億円)となった。

3月5日、Trip.comはオンライン発表会を行い、「預約未来旅行(将来の旅行を予約)」と題した予約販売商品のを発表した。同商品にはホテルの宿泊、セット済みのツアールート、航空券、観光地の入場券などがあり、消費者はこれらの予約販売商品を20~60%引きの優待価格で購入できる。これらの商品は年間を通して、新型コロナウイルスの流行収束後に実情に合わせて使用が可能で、さらにキャンセルにも対応する。Trip.comの孫波CMOは、このような方法により、業界のパートナーが早い段階でキャッシュフローを確保できるようにしたいと述べている。

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