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2019年、米国の自動運転は乗用車から無人物流分野に至るまで相次いで実用化が進んだ。中国では下半期から自動運転開発企業がロボタクシーの実用化に本腰を入れており、北京、広州、武漢、長沙などの都市でテスト運行が始まっている。
1月10日、「2020中国電気自動車百人会(China EV100)」フォーラムにおいて、自動運転開発企業「Pony.ai(小馬智行)」の創業者である彭軍CEOは、同社がロボタクシーの展開に注力していることを明らかにした。ロボタクシーの実用化に重点を置いている理由は、複雑な都市部での導入がうまく進めば、それ以外の地域で展開するのはさらに簡単だからだ。現在、同社のテスト対象地域は中国の北京、広州および米国カリフォルニア州の北部、南部地区で、テスト対象地域は全体で300平方キロメートルを超えている。
2018年11月、Pony.aiは広州市南沙区でロボタクシーサービスを開始した。彭軍氏によると、同区では現在100平方キロメートルを超えるエリアで、100台のロボタクシーが運行しているという。さらに100カ所以上の乗降地点があり、区内の行政エリア、商業区、学校、主要な住宅地を含む中心エリアをカバーしているとのこと。さらに、2019年4月に同社は北京でもロボタクシーサービスを開始した。
彭氏はテスト運行を行う都市を選択する際には、3つの点を考慮していると述べた。まずは人材、その次に交通状況の複雑さ、最後に自動車企業との密接な提携で、これによってテスト全体の複雑さと規模を大幅に向上させることができるという。「自動運転を人間に例えると、賢い頭脳を支えるには強い身体が必要で、だからこそこの2年間、私たちは世界的な自動車企業と深い協力関係を持つことを主要な目標にしてきた」と述べた。
中国以外のエリアにおいて、Pony.aiは2019年11月から米国南カリフォルニア州で、韓国の「現代(ヒュンダイ)自動車」と提携して、ロボタクシーサービス「BotRide」を開始している。カリフォルニア州が進める自動運転車の公道テストプログラムの中で、現代自動車が乗客サービスのライセンスを取得し、3カ月あまりのテスト期間中、毎日の配車注文数は100件を超えているとのこと。
「自動運転の本格的な実用化のために過去3年間、2つのことを常に並行して推進してきた。1つは製品技術を高め、完全な自動化と量産を目指すこと、もう1つはユーザー体験の蓄積とビジネス化の試みをベースに製品の実用化を進めることだ」と彭軍氏は語った。
同氏はまた「今後の自動運転の発展については、1-2年の間に技術的に大きな飛躍が起こり、量産と完全な無人化が実現される。また、自動運転開発企業と自動車メーカーの緊密な提携も重要なテーマであり、これは自動運転開発企業が競争力を持てるかどうかの重要な指標となるだろう」と述べた。
Pony.aiは、2016年に創業された中国トップクラスの自動運転技術スタートアップだ。今年2月下旬、同社はトヨタ自動車から4億ドル(約440億円)を調達したと発表した。
(翻訳・普洱)
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