デリバリーの業績回復が順調 証券会社が美団の目標株価を引き上げ

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フードデリバリープラットホームの「美団(MEITUAN)」の最新の財務レポートが市場予想を上回った。2019年第4四半期の売上高は前年同期比42.2%増の282億元(約4200億円)、純利益は22.7億元(約340億円)となり、前年同期の赤字から改善された。2019年度全体を見ると、美団の財務体質は改善されつつあり、3四半期連続の黒字となった。

美団のデリバリー、オンラインレストラン予約業務の売り上げは予想以上となり、航空券販売などの赤字が大きく減ったことが、業績が市場予想を上回る要因となった。しかし、新型コロナの流行が今年第1四半期を含む今後の数四半期の業績に影響すると美団は見ている。

この財務レポートを受け、JPモルガン、大和証券、「中金公司(CICC)」などの投資銀行や証券会社が美団の最新の格付けを発表した。

UBSはレポートにおいて、美団の業績回復は予想よりも早く、現在デリバリーのニーズが感染症発生前の75%、外食は同50%の水準にもどり、広告や旅行業務よりも好調だとした。その上で、デリバリーは第2四半期に、外食は第3四半期に平時の状態に回復すると予想した。長期的に見た場合、美団とアリババの間の競争によるリスクもコントロール可能な範囲内で、そのためUBSは「買い」の格付けを維持し、目標株価を5%増の115香港ドル(約1600円)とした。

大和証券は3月30日に美団の目標株価を4%増の130香港ドル(約1800円)とし、「買い」の格付けを維持した。美団は今年第1四半期の業績について悲観的な見通しを示しているが、大和証券は下半期はデリバリー業務の収益がさらに伸びると見ている。

「中信証券(CITIC Securities)」は3月31日にレポートを発表し、美団の本業の成長を楽観できると評価した。レポートによると、第1四半期は美団の予想のように赤字に逆戻りする可能性が高いが、経済活動の再開で、本業は4月にも感染症発生前の平均水準に戻り、その後成長軌道に再び乗るとしている。

比較的低い95香港ドル(約1300円)の目標株価となったのは「農銀国際(ABC Internatinal)」だ。アナリストのSteve Chow氏によると、美団は日常生活にかかわる消費プラットホームとして業界を牽引しているが、感染症によるマクロ経済面の悪材料で、株価が不安定になる可能性が高いという。

現在美団の各業務のなかで、利益率がもっとも高いのがレストラン・ホテルのオンライン予約サービスだが、この分野は感染症の影響が特に大きい。農銀国際は、2020年上半期の美団の当該業務の売上高が前年同期比で38%下がり、下半期が同1%下がると見ている。デリバリーは回復し始めているが、それでも上半期の売上高が前年同期比19%下落となり、下半期に再び増加に転じると見ている。

記事執筆時点での美団の株価は95.4香港ドル(約1300円)で、前日より2%近く上がった。現在の時価総額は5551億香港ドル(約7兆8000億円)。

(翻訳:小六)

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