蜻蜓FMと高徳地図が「観光音声ガイド」を共同リリース 音声業界の特効薬になるか

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4月2日、音声コンテンツ配信大手の「蜻蜓FM(QingTing FM)」と地図サービス大手「高徳地図(Autonavi)」が戦略提携に合意したと発表した。蜻蜓FMは高徳地図にとって初めての音声プラットフォームパートナーとなった。双方は「城市文化地図」プラットフォームを共同リリース、各自のプラットフォーム上でそれぞれ開設する。

この「城市文化地図」には、王剛氏、華少氏、銭文忠氏、朱文頴氏、譚伯牛氏、葉兆言氏など著名な文化人6名が参加。それぞれが現地の観光地10~20か所の観光情報を5~10項目にまとめて音声ガイドする。短いもので2分半ほどだ。一部コンテンツは課金制で、蜻蜓FMサイトでの価格は39~69元(約600~1100円)、高徳地図は音声ガイドのみで3~18元(約46~300円)となっている。

解説者の氏名または観光地を検索すれば関連都市の特設ページにアクセスできる。高徳地図は、清明節の期間中に「城市文化地図」のプレミアム会員用月額プランサービスを開始したが、ユーザーのニーズごとにコンテンツに対するランキングの常時更新も引き続き行うとの考えを示している。

蜻蜓FMにとって、この「城市文化地図」は「観光+音声ガイド」の新たな試みであり、位置情報のシーンと結びつけることでコンテンツのアップグレードを図る狙いだ。

同社の副総裁(VP)の陳強氏は、この「城市文化地図」に関し昨年下半期から計画を始め、北宋の名画「千里江山図」の音声版を作ろうと考えていたと述べ、これが社内での位置づけであるとの認識を示した。また「弊社では音声のシーン化は極めて重要であると考え、シーン化されたプラットフォームとユーザーを結びつけ、ひとまず第一歩を踏み出したかった」と話した。

シーン化が重要であると話す背後には、現時点で音声業界の浸透率が低いことが挙げられる。全業界での浸透率は35%ほどに過ぎず、動画業界よりはるかに低いのが現状だ。家、クルマ、観光地などのシーンに深く参入してこそ、ユーザーが音声サービスを利用する頻度や認知度を向上できる。

一方の高徳地図は、2019年9月には「観光音声ガイド」をリリースしており、今後は音声オープンプラットフォームをリリースする予定であるとしていた。観光音声ガイドの音声コンテンツは、ユーザーの位置情報に基づきその場に適した情報提供やユーザーの好みに応じたリコメンドを行ってくれる。これまでのガイドや観光地で借りていた音声ガイドの代わりを果たしてくれるすぐれものだ。

高徳地図は「アリババ(阿里巴巴)」内部でのDAU(デイリーアクティブユーザー)が1億人を超えるプラットフォームであり、コンテンツの拡大でユーザー定着率の引き上げにつながる。同社はツール系ナビゲーションシステムからコンテンツサービスへの転換を図ろうとしている。コンテンツの幅を広げる一方で、すぐれたIPコンテンツの導入も必要となる。

今年3月、蜻蜓FM創業者の張強氏は内部通達で「シャオミ(小米科技)」からの戦略投資を獲得し、アリババとバイドゥ(百度)も出資者に加わっていると発表。また、資金調達のほかに、より重要なのは「全シーンにおける音声ビジネスでの提携だ」とも述べている。全シーンのビジネス化は主にモバイルインターネットとIoT(モノのインターネット)の2つに分けられ、ソフト・ハード面での音声コンテンツの構築を指す。現在、同社の音声コンテンツにアクセスするスマートデバイスは9000万台に達している。

※アイキャッチは蜻蜓FMによる。
(翻訳・lumu)

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