IoT活用のスマート水槽、スマホで水槽内環境をコントロール 魚飼育をもっと手軽に

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ペットを心の支えにする人は多い。ペットといえば猫や犬だが、観賞魚を中心とする水生生物の人気も高い。「2019中国ペット産業白書」によると、ペット全体で水生生物が占める割合は24.4%で、猫や犬に次いで多い。水生生物の飼育は手軽な上、臭いも抜け毛などによる衛生上の問題もない。

さまざまな機能を一体化させたスマート水槽「画法幾何」シリーズの開発・販売を手掛ける「北京元苡佰科技(JOWO)」は昨年11月、画法幾何の最新モデルをシャオミ傘下のECサイト「小米有品(YOUPIN)」に出品し、12月末までに10万台以上を売り上げた。画法幾何シリーズの水槽は現在、卓上型をメインに全4種類が発売されている。

スマート水槽「画法幾何」

単なる水槽を超えていく「画法幾何」

中国のペット市場は昨年2000億元(約3兆円)規模を突破した。水生生物市場も100億元(約1500億円)規模に上るとみられる。JOWO創業者の王剣鋒氏は、画法幾何シリーズのスマート水槽は単なる水槽としてだけでなく、インテリアとして楽しむこともでき、子どものために購入する家庭も多いと説明する。

画法幾何シリーズの水槽は、水のろ過、酸素ポンプ、自動注水、照明の機能が一体化され、水槽の上で草花を育てることもできる。手入れが簡単なだけでなく、高い観賞性も兼ね備えているため、ペット用品市場にとどまらず、インテリア用品市場に販路を広げることも可能だ。

同シリーズのターゲット層はアマチュアの観賞魚愛好家で、観賞魚を飼い始めようとするユーザーや子どものいる家庭などが中心だ。オンライン販売での売上データによると、購入者の8割が魚を飼った経験がなく、6割が自宅用に購入している。

「素人」にもやさしいスマート水槽

観賞魚の飼育には難しい面もある。水の清潔さや酸素濃度のコントロール、餌やりなどのサイクルが魚の健康状態に直接影響するため、水槽だけでなく照明やポンプ、ヒーターなども準備する必要がある。これらの機器の配線の多さが美観を損ねるのに加え、水中に電気回路が設置されることによるリスクも存在する。

画法幾何シリーズでは、素材を割れにくく長距離輸送にも耐えられる丈夫なアクリルとしたほか、全製品を低電圧対応として感電防止を図っている。水槽と照明やポンプ、ろ過装置などを一体化して見た目の問題も解決し、水槽上部に植物を育てる空間も設けた。

すでに2種類発売されているスマートコントロール対応製品では、水温や水質、清潔さなど水槽内の環境データがスマホで確認できるほか、自動で餌をやることも可能。JOWOは今後、水や栄養剤、薬剤、水草などの関連商品も手掛ける計画だ。

「画法幾何」の水槽内環境をコントロールするスマホのインターフェース

画法幾何シリーズは従来のペット用品とは異なる販売チャネルを持つ。小米有品のほか「京東(JD.com)」や「天猫(Tmall)」などのECサイトに出品し、オフラインでも最先端のハイテク製品を扱う店舗の3C(コンピューター・通信機器・家電)製品販売チャネルに進出している。

創業者の王氏は、長年スマートデバイスの開発・設計に携わっており、サプライチェーンとの関係も深い。同社は先ごろ、初の資金調達として「深圳天同創新投資」から1000万元(約1億5000万円)を調達している。
(翻訳・田村広子)

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