シャオミ、モバイルバッテリー「紫米」の株式27%を約108億円で取得 5G+IoTの展開を加速

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5月21日、 中国スマホ&IoT家電大手のシャオミ(小米集団)は、シャオミエコシステムの一員で、シャオミにモバイルバッテリー・アクセサリの全てを供給する「紫米科技(ZMI)」の27%の株式を1億300万ドル(約111億円)で取得したと発表した。このうち、2578万ドル(約28億円)は現金で、残りの7706万ドル(約83億円)はシャオミグループが割り当てる株式5437万9044株により支払われ、取引完了後、シャオミグループの紫米に対する持分比率は49.91%になるという。

紫米はシャオミエコシステムに最初期から加入している企業の一つだ。同社は2012年に設立され、2013年にシャオミの産業エコシステムの一員となり、シャオミのモバイルバッテリーや関連アクセサリーの研究開発を担っている。両社の協業によりリリースされたシャオミのモバイルバッテリーは、発売後数ヶ月で単一製品の販売台数が1000万台を上回った。 2019年時点で、シャオミのモバイルバッテリーの販売台数は1億台を突破している。

シャオミとの提携後も、紫米はモバイルバッテリー、モバイルルーター、カラフルなアルカリ電池「彩虹電池」など、自社ブランドの製品の販売を継続している。バッテリー関連分野のほか、紫米はさらにカメラやスピーカー製品の分野へ進出を果たすと同時に、バッテリー関連サプライチェーンの上流・下流でも引き続き事業を展開し、半導体製造の「南芯半導体(SOUTHCHIP Semiconductor)」やモバイルバッテリーシェアリングの「怪獣充電(Energy Monster)」などバッテリー関連企業に投資を行っている。シャオミは今回の買収を通して紫米への支配権を強化し、シャオミ将来のエコシステム製品の競争力を高め、それにより5G+IoT分野の技術及び製品の競争力の強化と製品バッテリーの標準化につながるとと、考えている。

(翻訳・浅田雅美)

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