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AI技術による動画コンテンツ制作を手掛ける「魔珐科技(Xmov)」とバーチャルヒューマン開発会社の「次世文化(NEXT GENERATION)」が共同制作したバーチャルアイドル「Ling」がデビューした。今後ファッション誌の「Vogue」などとコラボするほか、ショート動画、ライブ配信イベントを毎日開催する予定。
バーチャルアイドルの強み
Xmovはこれまでもバーチャルアイドルを制作してきたが、今回のLingはハイパーリアル路線という点でこれまでのバーチャルアイドルとは一線を画する。Lingの強みについて、Xmovはバーチャルアイドルに共通するものとして、注目されやすいこと、Z世代への訴求力が強いことを挙げた上で、次の点を強調している。
まず、ハイパーリアルのバーチャルアイドルはアニメキャラのような制限がなく、より本物の人間に近い起用が可能となる。サブカルコンテンツに興味がない人向けにも、ハイパーリアルのバーチャルアイドルは訴求力がある。
次に、バーチャルアイドルはいつ、どこでも利用することが可能で、本物の人間のような体調や年齢の変化による影響を受けない。よりコントロールしやすく、安定して稼働できるため、マーケティングに最適だという。
Lingは今後ショート動画とライブ配信を行い、オンライン・オンラインの広告宣伝イベントに出演予定である。Instagram、ウェイボー、「抖音(Douyin、海外版は「TikTok」)」、「ビリビリ動画(bilibili)」などでの公式アカウントを開設し、京劇や中国の伝統文化とのコラボを中心に投稿していく予定だ。
「魔珐科技」の創業者兼CEOの柴金祥氏は、Lingのアイドルとしてのポテンシャルを見極めたいとしている。Lingの運営を通じて技術、ビジネス面でさらに運用を改善し、今後各マーケットに適したバーチャルアイドルを発表する予定だ。同社はすでにバーチャルアイドルをIPとして運営するチーム立ち上げ、ファッション、ライブコマース、ゲームなどそれぞれに適したIPを開発している。
さらに柴氏は、今後AR/VR技術をも導入し、より多様なサービスを提供していきたいと意気込んでいる。
バーチャルアイドルのブーム
中国では、ショート動画とライブ配信の人気により、マーケティングやゲーム向けのバーチャルアイドルが続々と誕生している。2017年に始まったこのブームは、当初2次元のキャラクターが中心だったが、2019年からはゲーム会社、技術開発会社、プラットフォームが資金力をバックに参入するようになったため、一気に競争が激しくなり、バーチャルアイドルの種類も豊かになった。
バーチャルアイドルはAIとデジタルアートの技術によって支えられている。これらに加えAR/VR、5G技術がさらに進展すれば、より多くのバーチャルアイドルがSNSなどで活躍するようになるだろう。そうなれば、現在使われている他のデジタル・マーケティングツールと同様に、消費者を動かす重要な力に成長するはずだ。
(翻訳:小六)
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