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最近、カナダの大手電気通信事業者ベル・カナダ(Bell Canada)が、エリクソン(Ericsson)と提携してコア5Gネットワークを構築すると発表した。同社は以前、ノキア(Nokia)が提供する他の5G部品を採用するとしていた。また、この発表の前には、カナダ三大通信事業であるロジャース(Rogers)とテラス(Telus)も、5G機器サプライヤーとしてエリクソンを選択するとの声明を出した。
これらの決定により、ファーウェイ(華為科技)のカナダでの5Gビジネスは頓挫している。 現在、ファーウェイはいくつかの小規模な地元企業と契約しているのみで、ベルのネットワークには5G以外の技術をいくつか提供しているだけだ。
2008年、テラスとベルの親会社であるBCEは、ファーウェイに北米における初の大規模プロジェクトを発注した。これがきっかけで、ファーウェイのブランド力は高まり、その後10年間、カナダトップ3の通信会社の主要サプライヤーとなっていた。
今年2月、テラスの最高財務責任者(CFO)であるダグ・フレンチ氏も「今年中にファーウェイと共同で5Gネットワークを開始する」と表明していたが、それからわずか4カ月後には状況が大きく変わっている。
米トランプ政権がファーウェイへの禁輸措置を強化し同社5G端末を禁止するよう同盟国にロビー活動を行っていることや、カナダ政府がファーウェイ副会長兼CFOの孟晩舟氏の身柄を米国への引き渡すことで、カナダの業者たちは今までとは一線を画した行動をとることとなった。
同様に態度が変わったのはイギリスである。 ジョンソン首相は以前、イギリスの5G市場におけるファーウェイの市場占有率の上限を35%までに制限し、コアネットワークから除外すると述べていたが、 ファーウェイの排除を求める野党の保守派議員や米国政府から激しい非難を浴びた。
英国政府は7月末までに通信事業者にフィードバック報告書を出し、ファーウェイが5G機器サプライヤーとして継続できるかどうかを再度判断する予定だ。 そして野党の保守党議員は、2023年までにイギリスの通信インフラからファーウェイの設備を完全に排除するよう進めている。
(翻訳・Ai)
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