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小売業の省人化・スマート化ソリューションを提供する中国スタートアップ「クラウドピック(Cloudpick=雲拿智能科技)」が、シリーズA+の資金調達を完了したと発表した。「凱輝創新基金(Cathay Innovation)」「深セン鵬瑞集団(Shenzhen Parkland Group)」「金沙江創投(GSR Ventures)」が投資者だが金額は明らかにしていない。
2017年7月に設立されたクラウドピックは、画像認識や機械学習などのAI技術を売り物に、レジなしデジタル店舗、スマート在庫管理、パーソナライズドマーケティング、オフラインデータの分析と活用などのサービスを小売企業に提供している。現在、中国で100軒近くのデジタル店舗の導入に成功しただけでなく、米国、カナダ、日本、韓国、シンガポールにも進出し、日本のNTT データやNEC、韓国のイーマートなどと業務提携をしている。近い将来日本、シンガポール、欧州に支社を設立する予定だ。
同社が主に手掛けるのは、データの力で「人、モノ、場所」を最大限に活用するよう助けることだ。レジなし店舗を例に挙げると、次のような3つの効果が現われる。
(1)便利な自動決済
顧客がスマホのQRコードをかざして入店すると、商品情報と顧客の行動が綿密にフォローされ、ショッピングカートへの商品の出し入れを的確に検知する。退店ゲートをくぐると自動決済が行われ、数秒以内にスマホに支払明細が届く。
(2)データ収集
自動決済システムはデータ収集の窓口になる。顧客のペルソナ、消費行動、取引情報などのデータはデータエンジン「Cloudpick++」で処理され、顧客体験のパーソナライズやデータドリブンによる意志決定といった運営面に活用される。
コンピュータービジョンシステムは、店内での顧客の動的・静的パターンを識別し、AIを通して入店チャイムや照明などを個々の顧客向けに自動調節し店内環境の雰囲気醸成に生かすなどして、購買意欲をそそる。
クラウドピックが提供する店長用アプリとバックオフィスシステムも充実している。顧客の店内での動線、立ち止まったエリアと時間、手に取った商品などの細かな情報に基づき、取扱い商品や陳列方法、販促活動の成否などの判断が容易になる。こうして店舗運営が一層向上する。
(3)データのさらなる応用
クラウドピックは将来的に、データをお持ち帰りサービスやデリバリーに活用することを計画している。その他の利用法も模索中だ。より多くの正確なデータが収集できれば、さまざまな運用方法が生まれてくる。商品供給や在庫管理から、顧客サービスに至るまでのアップグレードも可能になる。さらにミスの情報も累積されるため、商品の準備から販売過程に至るまで、正確性が向上する。
クラウドピックの技術スタッフは、米国シリコンバレーをはじめ、アリババ、バイドゥ、テンセントなどのIT企業出身で、AI、IoT、ビッグデータの経験者ばかりだ。
(翻訳・近藤)
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