本土版TikTok、PC版向けアプリを内部テスト 長さ60秒以上の動画も利用可能に

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消息筋によると、ショート動画プラットフォームの「抖音(Douyin、海外版は「TikTok」)」が、パソコンやタブレットに対応した新しいアプリの内部テストを行っているという。現時点で入手できた情報を見る限り、新しいアプリとスマホアプリの機能の間に違いはない。

スマホアプリと異なるのは、パソコン・タブレット版の抖音が横画面になることだ。アプリ内には「トップページ」、「近くの人」、「検索」、「設定」のタブがあり、トップページからさらに「フォロー」「レコメンド」を選ぶことができる。

動画の再生画面で、画面中央をタップすると、「好みでない」「自動再生の停止」「違反を報告」を選択できるようになっている。

現在のモバイル・インターネットにおいて、ショート動画は競争が最も激しい分野である。インターネット大手がこぞって参入し、抖音とライバル「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」の競争からも目が離せない。それに引き換え、パソコンで利用できるショート動画サービスはさほど注目されていないのが現状だ。

しかし、動画プラットフォームに詳しい「高的創服(GD Capital)」のパートナー金葉宸氏は、ショート動画のモバイルユーザーはまもなく限界に達すると見ている。金氏は2018年末に、ショート動画アプリのDAU(日間アクティブユーザー数)は4〜4.5億が上限だと推計しており、現状の抖音はまさにその数値に届こうとしている。抖音を運営する「字節跳動(バイトダンス、Bytedance)」が発表した「2020年抖音ユーザープロファイリング」によると、2020年前半の抖音のDAUは4億人以上となり、昨年同時期の2.5億人より60%増えたが、直近のユーザー数の伸びが鈍化していることも事実である。

こうした状況に対し、抖音は単純にユーザー数を増やすだけでなく、別の成長路線を描かなければならない。そこで、国内のユーザーの利用時間を増やすために、パソコンで抖音を使用できるようにするという選択肢が浮上してきたのである。

抖音のアクティブユーザーの大半は一級、二級都市に住んでおり、会社員が多い。パソコン版の抖音アプリがあれば、オフィスにいても抖音を視聴できるようになる。勤務中にスマホを操作して抖音を視聴するのを遠慮していた人たちも、パソコンなら仕事しながら視聴することができる。つまり、この施策により、ユーザーのアクティブ度をさらに高めることができるということだ。

パソコン版は抖音の機能をより充実させ、端末に応じてコンテンツを差別化させるなどしているため、ビジネスチャンスの拡大にもつながる。今回の内部テストでは、動画の長さの上限が60秒から3分間に変わったという。時間が長くなれば、コンテンツ製作の自由度が高まり、ショート動画を敬遠していたコンテンツ製作者を呼び込むことができるのである。

抖音のパソコン版が順調にローンチされるのか、使用感はスマホアプリとどのような違いがあるのか、今後も注目していきたい。

作者:Tech星球(Wechat ID:tech618)、陳橋輝 周逸斐

(翻訳:小六)

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