京東、家電量販大手「五星電器」を完全子会社化 オフラインでの販売強化を狙う

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京東、家電量販大手「五星電器」を完全子会社化 オフラインでの販売強化を狙う

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7月21日、「京東(JD.com)」が、家電量販店「五星電器(Five Star Appliance)」を完全子会社化したと発表した。京東は、2019年4月に五星電器の株式46%を12億7000万元(約190億円)で取得していたが、今回残りの54%を追加取得した形だ。

五星電器は1998年に設立された。現在江蘇省や浙江省など7つの省に、300以上の自社直営店舗を展開し、同社が農村部の個人経営電器店を支援するプロジェクト「万鎮通」の加盟店舗は、江蘇省の約60%をカバーしている。『2018年中国家電行業年度報告』によると、オフラインチャネルにおける五星電器のシェアは2%で、「蘇寧易購(Suning.com)」と「国美零售(GOME Retail)」に次ぐ第3位だった。

京東の家電部門でオフライン事業の総経理を務める楊子盛氏は、「五星電器が3、4級以下の地方中小都市で展開している店舗リソースを、京東は最重要視している。五星電器の店舗を傘下に収めることで、京東の家電部門は地方中小都市や農村における事業の空白を完全に補うことができる」と述べている。ここ1年余り、京東は「迪信通(D.PHONE)」や「聯想来酷(Lenovo Lecoo)」、国美零售などに対し、相次いで出資を行っている。国美零售との提携により、ネット通販における京東家電部門の優位性を強化しただけでなく、実店舗販売における弱点もある程度補われた。京東は地方中小都市の優良店舗を迅速に囲い込むことにより、ライバルとの差を詰めている。

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