アリババクラウド、エコシステムの世界的拡大にインテル、アクセンチュアなどが参画

世界市場では、阿里云(アリババクラウド)によるエコシステムが急速に拡大している。

阿里云によるエコシステム、世界規模へ発進

2018年7月2日、中国国内最大のパブリッククラウドサービスで阿里巴巴集団(アリババグループ)傘下の阿里云は、欧州・中東・アフリカを包括する「エコシステム・パートナー・プログラム(EMEA Ecosystem Partner Program)」について発表した。インテル、アクセンチュア、マイクロソフトなどの各業界のトップ企業が最初の参加者になることを明かしている。

同日、阿里巴巴集団は仏・ボロレグループとグローバルパートナーシップを締結したと発表。阿里云は、クラウドコンピューティング、人工知能およびセキュリティ分野におけるソリューションをボロレGに提供する。

2016年から2018年までの公開情報によると、阿里巴巴集団は世界中で8,000以上のパートナーを持ち、パートナーサービスの取引先が10万を超え、パートナー業務の年間成長率は200%以上を誇る。協力分野は多岐にわたり、通信・観光・物流・交通・金融・農業などが含まれている。

阿里云は、グループの世界進出の中核

クラウドビジネスは、「阿里巴巴(アリババ)の将来」とみなされている。

エコシステムのみならず、阿里巴巴は世界市場におけるインフラも急速に拡大させている。 2018年1月、阿里云はインドで、その2カ月後にはインドネシアでデータセンターを開設。現在、グローバル市場でクラウドコンピューティングのサポートを提供するため、世界の18地域に利用可能エリアを45ヶ所開設している。さらに、ビジネスボリュームの急増に対応するためにデータセンターを構築し、現地企業を買収。人員を確保し、300以上の製品を立ち上げることで拡大を進める方針だ。

クラウドビジネスの継続的な拡大は、阿里巴巴の収益報告書でも注目される領域になっている。 同グループの2018年会計年度の財務報告によると、阿里云の収益は133億9,000万元(2,180億円)に達し、ウォール街のアナリストたちの予想を大幅に上回った。 また、アリババクラウドは過去12四半期、平均して収益2倍増を実現している。モルガンスタンレーのアナリストは、2024年までに阿里云の収益は285億8300万米ドル(3兆円)に達すると考えている。

阿里云、最大の弱点

しかし、阿里云のグローバライゼーションの拡大はすべて順調というわけではない。ICTアドバイザリー企業・ガートナーは「阿里云は海外市場拡大の際、自社スタッフの導入に固執し、業界の専門知識やマーケティングに関する知識・能力の育成についても自社人員のみを対象とするため、現地市場で顧客とのコミュニケーション不足に陥っている」と述べた。同社は、これが阿里云のグローバル化にとって最大の障害となると判断している。

中国企業10万社の海外進出を後押し

現在阿里云は、阿里巴巴集団のグローバル展開において重要な役割を果たしている。

一部のアナリストは、阿里巴巴が世界で展開する小売プラットフォームとデジタルエンターテインメント事業の間でデータが統合されるのは、クラウドコンピューティングの支えがあってのことだと考えている。これにより、国内外の企業が阿里巴巴エコシステム内の顧客のライフサイクル全体を追跡・参加・管理することが可能になる。ロジスティクスとクラウドプラットフォームのコンビネーション技術とインフラストラクチャー(産業・生活基盤の社会資本)は、国内外の事業者や阿里巴巴自身のデジタル変革をグローバル規模で進めていくだろう。

同時に、阿里云が技術と製品を世界に輸出することによって、10万社以上の中国企業の海外進出に協力することになる。阿里巴巴自身にとっても、グローバリゼーションへの道のりにおいて、より多くの同胞を得ることになるだろう。

阿里云、世界四大クラウドベンダーに

米国の市場調査会社・シナジーリサーチグループが発表した報告書「2018年第1四半期、世界主要地区のパブリッククラウドベンダーランキング」によると、阿里云はIBMに代わり、現在世界第4位のクラウドベンダーとなった。現在首位、2位のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)とAzure(マイクロソフト・アジュール)を猛追している。

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