中国スマホOPPO、2018年の3つの変化。ブランド力強化へ戦略シフト

中国スマホ大手のOPPOは2018年に入り、R15、Find X、R17と新製品を立て続けにリリースした。2013年5月にOPPOに加入し、「充電5分、通話2時間」などキャンペーンを大成功させた沈義人氏が中国本土マーケティング責任者に就任。海外市場を統括する呉強副総裁と両輪で国内、海外市場に攻勢を仕掛けている中、同社の戦略にも微妙な変化が生じている。

1、製品ラインナップ

2018年に入りOPPOは、これまでにないペースで新商品をリリースしている。8月までに、R15、Find X、R17を発表し、R17の上位機種R17 Proもリリースした。

R17 ProはFind Xと価格が近く、その違いに注目が集まった。

沈義人氏は、「Rシリーズは大衆向け製品だが、現行のRでは満足できないユーザーが増えたことを受け、Proを開発した」と説明。Rシリーズは劇的な進化や大胆さを求める人々をターゲットにしていない一方、Find Xはスマホの未来を探索した革新的な要素を取り入れたという。

Find XはEU市場でのシェア獲得に貢献し、世界でブランドイメージの向上に寄与する存在、R17は今年後半の販売台数を確保する存在という棲み分けなのかもしれない。

2、ファッションにテックを加味

OPPOからイメージするのは「若者向け」と「高いデザイン性」だ。若者は常にデザインを重視し、OPPOはそんな若者に愛されるため、デザインやカラーで話題をつくってきた。

調査会社の賽諾によると、今年前半のOPPOの中国でのスマホ販売台数は3808万台で業界トップだった。

今年初めにリリースしたR15はOPPOの躍進に大きく貢献しているし、Rシリーズが依然として若者のニーズをしっかりとらえていることを実証したと言える。R17シリーズはR15のデザインを踏襲しながら進化させた。

特筆すべきは、R17がデザイン性だけでなく、テック感を強めていることだ。ディスプレイ指紋認証、3Dカメラ、急速充電「SuperVOOC」など、従来の端末に比べるとテック感が前面に出た仕上がりとなっている。

3、超旗艦店増やしスターの起用を減らす

OPPOは2017年12月、上海に初の超大型旗艦店を開設した。呉強副総裁は当時、「超大型旗艦店はユーザーに商品を直接体験させ、ブランドのイメージを強化する役割を持つ」と語った。

超大型旗艦店は、OPPOがオフラインの販売チャネルの役割を見直していることの現れだろう。

また、OPPOは2018年に入って、プロモーション活動におけるスターの起用を減らしている。

おそらくOPPOは、技術、ブランド力、スターマーケティングのバランスの最適化を模索している。OPPOは中国だけでなく海外でも販路をつくり、どちらも大きなシェアを獲得した。だが、中国市場の成長は頭打ちに近く、限られたパイをライバルと奪い合う構図になっている。海外でもアップル、サムスンといった海外企業に加え、華為技術(ファーウェイ)、小米(シャオミ)などの中国企業との戦いが待ち受ける。

OPPOはこれまで着実な進化を続けてきたが、最近は、技術革新への傾斜が目立つ。戦略にいくらかの変化が生じているのは確かだが、沈義人氏は「本質的なものは変わらない。どの時代であっても、消費者が求めるものは、感動だ」と述べた。

(翻訳:浦上早苗)

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