luckin coffeeが北京・故宮に出店。スタバが10年前に撤退した因縁の場所

中国の新興コーヒーチェーン瑞幸咖啡(luckin coffee)が19日、北京に1099店目の店舗をオープンした。この日は、ライバルのスターバックスが配送サービスの試験営業をスタートした日でもあった。

中国を代表する歴史建造物故宮に出店したコーヒーショップは、実は瑞幸咖啡が初めてではない。スターバックスもかつて2000年から2007年にかけて故宮の敷地内に出店していた。出店当時から賛否を呼んでいた同店だが、2007年初めには国営テレビ局のキャスターが「中国の伝統や文化を踏みにじるな」と撤退を求め、世論を巻き込んだ抗議運動に発展。最終的には閉鎖を余儀なくされた。

ただし、近年は故宮も立派な「インフルエンサー」として活躍中だ。インターネットでの拡散力を買われ、故宮をモチーフとしたPR戦略や派生商品、スマホゲーム、アプリなどが次々に登場している。今回の瑞幸咖啡の出店は、過去に苦々しい経験のあるスターバックスにとって皮肉な出来事だったろう。

2017年末に設立され、ニューリテール時代のコーヒーチェーンとして2018年1月から試験営業を開始した瑞幸咖啡は、開業1年に満たない9月時点ですでに出店数1000を突破した。スターバックスとの最大の違いは、デリバリーを販売方式の主軸に据えていることだ。

瑞幸咖啡の強みは自社アプリと配送チャネルを保有し、注文から平均18分で配送を完了できる点。また、コストパフォーマンス重視で、どの商品もスターバックスの同類商品より5~10元安い点と、割引キャンペーンに積極的な点だ。いずれもスターバックスの弱点を補完するポイントを突いている。

1999年に中国へ進出したスターバックスは、コーヒー市場の中心的存在として順調に成長を続けてきた。しかし2018年、スターバックスに危機的局面が訪れた。第3四半期決算で中国市場での売上高が2%減となり、過去9年で初めての減収に転じたのだ。その原因の一つとなったのが瑞幸咖啡だ。

顧客にとってのサード・プレイスたる店舗にこだわりを持つスターバックスだが、後発組の瑞幸咖啡に押される形でデリバリー事業に着手することとなった。迎え撃つ瑞幸咖啡は9月上旬に微信(We Chat)で自社のミニプログラムをローンチしている。
(翻訳・愛玉)

日本企業のDXを促進するプラットフォーム「CONNECTO」
無料コンテンツ公開中

最新記事