留学低年齢化進む中国、保護者と学校結ぶアプリが不安解消に一役
中国で子どもの海外留学がトレンドとなりつつある。海外の先進的な教育に関心の高い若い親が増えていることが背景にある。
ただし、教育のためとはいえ、幼い子供を単独で言葉の通じない海外に送り出すことは、両親にとって不安も大きい。保護者と学校をつなぐ連絡手段は主にメールだが、ホストファミリーとの連絡は、中国語はまず通じない。子どもの留学生活の様子を知るために留学エージェントを頼るケースも多いが、得られる情報はあくまで「伝え聞き」であり、1人1人について踏み込んだフィードバックがあるわけではない。
そんな保護者の不安を和らげる存在になりそうなのが、言語や文化の壁を越え、保護者と留学先の学校、教師、ホストファミリーを直接つなぐコミュニケーションアプリ「Edu Care」だ。

自動翻訳機能を搭載し、双方とも母国語でコミュニケーションがとれるチャットサービスを通じて、保護者、学校、ホストファミリーの三者が随時、情報を共有できる。重要な相談などがある場合は、教師との面談予約も可能だ。
細かな機能では、子どもの様子が写真やテキストで日常的に報告されるタイムラインや、保護者の同意が必要な学校からの連絡事項伝達、24時間対応の緊急連絡体制などが設けられている。

保護者は子どもの様子を知る以外に、留学先の学校が発信するニュースを受信したり、北米の一流校で校長を務める講師によるレクチャーが受講できるメリットもある。

Edu Care創業者の張婧氏は36Krのインタビューで「中国側ではインターナショナルスクールや語学学校、留学エージェントを通じて広報を進めていく。学校と保護者をつなぐサービスはこれまでにも存在したが、海外の学校と国内の保護者に絞ったものは例を見ないだろう」と述べている。
当面は保護者からの年会費が収入となる。Edu Careは現在、米国に450校、カナダに8000校の提携校を抱えており、各校はサービス利用料を学費に組み込んで保護者に提示することになる。将来的には海外遊学や帰国後のサービスにまで展開する構想もあるという。
Edu Careはこれまでに、エンジェルラウンドで新東方教育科技集団傘下の東方新創基金から資金を調達したほか、現在はプレAラウンドで150万ドル(約1億7000万円)の調達を目標としている。調達した資金の30%は海外校の提携先拡張に、50%は国内市場の開拓に、20%は人材雇用などに使われる。
(翻訳・愛玉)