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【新華社北京4月11日】中国の中古品取引プラットフォーム「転転」などを運営する転転集団はこのほど、「2022年第1四半期(1~3月)スマートフォン価格動向リポート」を発表し、中国のスマホブランド各社がハイエンド市場への参入を加速していることを明らかにした。第1四半期、特に3月にはミドルレンジ・ハイエンドスマホのフラッグシップモデルであるOPPO(オッポ)の「FindX5」シリーズ、華為技術(ファーウェイ)の「P50E」、栄耀(HONOR)の「Magic4」シリーズなどの新機種発売が相次ぎ、販売価格はいずれも4千元(1元=約20円)を超えた。これに対し、米アップルは先月行った春の新製品発表イベントで「iPhone SE(第3世代)」を発表しており、シェアを下位のミドルレンジ市場へと広げていく意向がみられる。
中古市場では、第1四半期に中国勢は「上」へ、アップルは「下」へと向かう動きがみられた。シャオミ、オッポ、vivo、栄耀などの中国ブランドは中古スマホ市場での取引台数がいずれも増加。その中ではシャオミが15.5%のシェアで首位に立ち、vivoが13.0%で2位、ファーウェイが12.5%で3位となった。アップルの「iPhone」は引き続き中古市場で首位をキープしたものの、取引台数は前月比で小幅に減少した。
価格動向の面では、第1四半期に中古市場で「iPhone」と人気の高い中国ブランドの主力機種の価格が軒並み下落した。ただし、市場での供給状況などの影響で、「iPhone 13 Pro」のシエラブルー、ファーウェイの「Mate40」シリーズ、栄耀の折り畳み型スマホなどの中古機種は価格が上昇した。
転転集団のアナリストによると、中古市場の消費は多元化と二極化が続いており、ミドルレンジ・ハイエンドの5G機種とエントリーモデルの4G機種に人気が集まっている。新品の販売価格と比べると、中古市場のミドルレンジ・ハイエンド機種はコストパフォーマンスが際立っているほか、取引プラットフォームが提供する品質検査、品質保証、アフターサービスにより、中古取引に対する信頼度が大幅に高まっていることも、ミドルレンジ・ハイエンドの中古スマホの需要喚起につながっている。
注目を集めている第5世代移動通信システム(5G)対応スマホ市場では、第1四半期に新製品の出荷台数が減り、中古の出荷台数も小幅に落ち込んだ。一方、4G対応中古スマホの取引台数は比較的大きな増加をみせた。第1四半期のスマホブランド別市場シェアをみると、5G対応中古スマホ市場では依然としてアップル、小米、ファーウェイの三つ巴となっており、うち「iPhone」が半数のシェアを占めた。5G対応中古スマホ取引台数の上位10機種をみると、「iPhone 12」シリーズが上位4位を独占し、「iPhone 13」が5位に上昇した。
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