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【新華社延安4月14日】農家がオンラインで顧客に果樹を選んでもらい、定期的に果樹の生育をライブ配信する。収穫した新鮮な果物を宅配便で顧客の家に届ける…。中国陝西省延安市の果樹園では、このようなインターネットを利用した果樹の里親制度が広がりつつあり、農家は携帯電話という「新しい農具」を使って「延安の味」の販路を拡大している。
延安市安塞区高橋鎮南溝村の幹部、張光紅(ちょう・こうこう)さんは、11年前にこの村に着任した。当時の村の通信環境は極めて不便で、「電話をかけるにも、電波が届く場所を探して山頂まで行くほどだった」という。
村では2014年から、リンゴやサクランボの栽培が盛んになり、数年で大規模に広がった。また通信環境の改善に伴い、張さんは携帯電話を使って村の美しい風景をライブ配信し、村の農産物を販売する取り組みを始めた。
いまや張さんは地元でちょっとした「インフルエンサー」として知られるまでになった。直接果樹の里親となる以外に、果物はオンラインショップでも購入できる。さらに休日の同村は、観光客に人気のスポットとなった。
同様の例は、この村から100キロ離れた延長県七里村街道の管村でもみられる。果樹の里親制度を採用した農業モデルパークに植えられた100本以上のリンゴの木には、それぞれ顧客が付いている。果樹園にはカメラが設置され、顧客は携帯電話のミニプログラムを通じて園内を見渡すことができる。里親制度とライブ配信を使った販売方法により、村の果樹農家は、リンゴ1キロを販売するごとに、以前より1元(1元=約20円)多く稼げるようになった。
延安市では現在、農家が携帯電話を手にインターネットを通じてビジネスに乗り出す流れができつつある。農村部の電子商取引(EC)を長年研究してきた同市の魏延安(ぎ・えんあん)副市長は「モバイルインターネットは、農家が新しい技術を使ってビジネスを始めるハードルを下げた」と話している。(記者/陳鋼、陳晨、張健)
画像は、掌上長沙メディアより
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