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【新華社北京9月15日】中国のゲーム大手、騰訊控股(テンセント)や網易(ネットイース)はこのところ、海外での動きを強めている。フランスに本社を置くゲーム会社のユービーアイソフトは先ごろ、テンセントが3億ユーロ(1ユーロ=143円)を同社に追加出資すると発表した。テンセントは同社の支配株主で、創業者一族が経営するギユモ・ブラザーズの株式を49.9%、議決権を5%取得する。同社はまた、テンセントが直接出資比率を現行の4.5%から9.99%に引き上げることを承認した。
テンセントは今年、海外でのゲーム会社買収を続けている。8月31日には日本のゲーム開発会社フロム・ソフトウエアの割当増資に応じて約195億円を出資し、持ち株比率16.25%で第2位株主となった。ネットイースも同日、ゲーム部門が仏ゲーム制作会社クアンティック・ドリームを買収したと発表した。
中国ゲーム大手各社が合併・買収(M&A)で海外市場を開拓するのに対し、新興勢力は直接的な海外進出を行っている。上海米哈游網絡科技(miHoYo)は今年7月、シンガポールに構えた新ブランド「HoYoverse」本部が稼働を開始したと発表した。上海莉莉絲網絡科技(Lilith Games)も今年4月、シンガポールにパブリッシャーのファーライトゲームズを設立し、同社の海外でのゲームパブリッシングを行うと明らかにした。同社に近い関係者によると、同社は今年、海外市場を中心に重点プロジェクトを展開している。
ここ数年、世界ゲーム市場は伸び悩み、中国のゲーム会社もその影響を受けている。今年上半期(1~6月)の海外売上高をみると、中国ゲーム会社の約7割は前年同期比で落ち込み、うち5社は40%超減少した。伸び率が前年同期比で10%を超えたのはわずか4社だった。その半面、業界の低迷は投資のチャンスに直結している。ゲーム業界のアナリストは「資本の面から見れば、現在はまさに安値拾いの好機だと言える。なぜなら、ほとんどの世界ゲーム会社の評価額が最低水準になっているからだ」と語り、テンセントによるユービーアイソフトへの出資を例に挙げ、ユービーアイソフトの現在の株価は2017年以降最低水準で推移していると指摘した。
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