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米高級電気自動車(EV)メーカー「ルーシッド・モーターズ(Lucid Motors)」が、米EV大手テスラに続き、中国への進出を開始するようだ。
ルーシッドは公式サイトで求人情報を更新した。勤務場所は上海で、ハードウエアエンジニアリングや法務、物流管理、サプライチェーン、小売など十数種の分野の人材を募集している。同社は2021年11月、上場後初の決算報告で、23年までに中国市場に参入する計画を明らかにしていた。
同社は、創業者から最高経営責任者(CEO)、エンジニアに至るまで、全社員のほぼ3分の1がテスラ出身者だ。創業当初は「Atieva」の社名で車載電池などを手掛けていたが、のちにEVメーカーに転身。16年に現在の社名に変更し、第1弾モデル「Lucid Air」を発表した。
21年7月には、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて上場を果たし、ピーク時の時価総額は900億ドル(約12兆3000億円)に達した。しかし、22年に入ってから同社の株価は下がり続けている。12月14日の株価は約8ドル(約1100円)で、時価総額は134億ドル(約1兆8000億円)とピーク時とは比較にならないほど縮小している。テスラのイーロン・マスクCEOは12月中旬に「ルーシッドはもう長くないだろう」とツイートしている。
中国はすでに世界最大の新エネルギー車市場となっている。しかし、Lucid Airの価格はエントリーモデルでも約60万元(約1200万円)と、中国の自動車市場では販売の主力とはなりえない。同社はすでに、テスラの廉価版モデル「モデル3」に匹敵する価格帯のモデルを中国で発売する方向で検討しているという。
*22年12月16日のレート(1ドル=約137円、1元=約19.7円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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