セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国IT大手テンセント(騰訊控股)がXR(クロスリアリティー)事業部門を解散したと報じられたが、これは同社がXR計画の模索を完全に諦めたことを意味するものではない。複数の業界関係者によると、テンセントはXR事業部門に少数の従業員を残しており、今後は米メタ(Meta)が開発したVR(仮想現実)ヘッドセット「Meta Quest 2(旧称:Oculus Quest 2)」を導入し販売代理を進めていくという。
テンセントは2019年、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」の中国進出に関して同社と提携を結んだ。この提携では、テンセントは代理店としてNintendo Switchの中国国内版の販売、およびオフラインチャネルの立ち上げを担当し、ゲームのローカライズおよび翻訳は両社により共同で進められた。Quest 2との提携もこのモデルが踏襲されると伝えられている。
Quest 2は現在、世界で最も成功しているVRヘッドセットだ。米調査会社IDCのデータによると、Quest 2は21年の発売以来、22年6月現在で販売台数が1480万台に達しているという。だが中国では販売チャネルがないため、同製品の普及は限定的。
中国国内版Quest 2の具体的な発売時期についてはまだ明らかになっておらず、テンセントからもコメントは得られていない。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録