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世界的に人気の動画投稿アプリ「TikTok」を運営する中国バイトダンスが、ライフスタイル共有SNS「Lemon8」の海外展開を進めている。
Lemon8の前身は、2020年に日本市場向けにリリースしたSNSアプリ「Sharee」で、中国版インスタグラムとも呼ばれる「小紅書(RED)」とそっくり同じ路線をとっている。ターゲットは20〜30代の女性、写真や動画を投稿してファッションやメイク、グルメ、旅行、フィットネス、アート、アウトドアといったライフスタイル系の情報を共有する。21年9月にLemon8に改名し、翌10月にはタイ、続いてインドネシアに進出し、東南アジアでも人気を広げている。
中国の調査会社「点点数据」によると、Lemon8の過去1年間のダウンロード数は世界全体で2000万件近く、過去90日間だけでも400万件に上った。ダウンロード数のうち、日本、タイ、インドネシアが全体の約85%を占めた。主力のTikTokの規模には遠く及ばないものの、新しいアプリとしては好成績を上げている。
一方、小紅書も21年2月、日本のユーザー向けに「Uniik」を公開している。アプリの説明によると、Uniikはファッション好きが集まるコミュニティで、最新のトレンド情報などが共有できるだけでなく、オンラインやオフラインでの交流会も定期的に開かれるという。
しかし、残念ながらUniikはさほど注目を集められなかったようだ。アップルのアプリストア「App Store」の情報を見ると、22年10月を最後にアップデートが止まっている。点点数据のデータによると、22年7月初め以降は1日当たりのダウンロード数が明らかに減少しており、当初の数千件から100件未満にまで落ち込んでいる。小紅書の日本での試みは、基本的には失敗に終わったと言わざるを得ない。同じように日本を皮切りに世界展開を進めるバイトダンスのLemon8とは、大きく水をあけられた格好だ。
(36Kr Japan編集部)
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