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【新華社上海4月10日】中国電子商取引(EC)大手のアリババグループが運営する企業間越境ECサイト「アリババドットコム」はこのほど越境EC指数を発表し、玩具産業の輸出が直近3年で年平均15%増となったと明らかにした。2022年の市場規模が141億ドル(1ドル=約132円)だったスマートトイは、23年に165億ドルに膨らむ見通し。中でも人工知能(AI)が組み込まれ、プログラミングを行えるスマートトイは、さまざまな年齢層から広く人気を集めている。
同指数によると、世界の玩具市場は全体的に上向いており、22年の売上高は前年比12%増、平均販売価格は8%増となった。科学的な子育てとkidults(玩具の消費傾向が強い大人)にけん引され、インタラクティブなスマートトイは特に高い伸びとなった。
アリババドットコムでベビー・マタニティ・玩具産業の運営を担当する呉韵氏は、玩具消費は欧米市場の伸びが減速する中、東南アジア、中南米、アフリカを始めとする新興国市場に広がっていると指摘。巨大な児童人口、比較的低い1人当たり消費支出、良好な経済成長見通しにより、新興国の玩具市場は世界の玩具産業にとって、今後の重要な成長ポイントになっているとした。
データによると、22年は知育玩具が前年比で12.7%伸び、伝統的な知育・遊び道具からSTEM(科学、技術、工学、数学)要素を取り入れた玩具へと移行している。例えば、プログラミングが行えるロボットや科学的観測ができる発掘玩具、3Dプリンター組み立てキットなどが挙げられる。スマート化のほか、グリーン(環境配慮型)・低炭素化の流れも顕著で、大手玩具ブランド各社は環境に優しい材料への投資を増やしている。
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