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中国科学院上海マイクロシステム・情報技術研究所(SIMIT)がこのほど、360度折り曲げ可能な単結晶シリコン太陽電池技術の開発に成功した。研究成果は、世界で最も権威ある科学雑誌の一つ「ネイチャー」に掲載され、その表紙を飾った。
この技術によって、シリコンウエハーの「柔軟性」が大幅に向上し、厚さ60ミクロンの電池を紙のように曲げたり折ったりすることが可能となる。
単結晶シリコン太陽電池は現在、主に分散型太陽光発電所や地上型太陽光発電所で用いられているが、ウェアラブルエレクトロニクスや車載用モバイル電源、建築などの分野への利用では、まだまだ大きな発展の余地がある。
単結晶シリコン太陽電池は、その脆い性質から、曲げ応力や振動によって破断する可能性があり、活用法に限界があった。SIMITが今回開発した太陽光電池の安定性試験を実施したところ、横方向に折り曲げ元に戻すというサイクルを1000回経た後でも、100%の電力変換効率を維持できることが判明した。将来的には、宇宙分野や環境に優しい建築、ポータブル電源などに幅広い活用が期待される。
(36Kr Japan編集部)
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