中国国家市場監督管理総局はこのほど、リチウムイオン電池・電池パックとポータブル電源に対する中国強制製品認証（CCC）制度による管理を8月1日から実施すると発表した。CCC認証が未取得で認証マークのない商品の出荷、販売、輸入、その他の経営活動における使用は24年8月1日から禁じられる。
　
同局が行った品質サンプル調査によると、携帯電話用リチウムイオン電池の良品率は90％に満たず、ポータブル電源の良品率も60～80％にとどまっている。リチウムイオン電池やモバイルバッテリーは原材料の化学的特性から、生産技術や構造が国家基準などの技術規格に合わない場合、または輸送や使用の過程で極端な高温・低温、強い衝撃、長時間の過充電などの事態に見舞われた場合、熱暴走が発生し、膨張、発火、爆発、異常発熱、液漏れなどの問題が起き、使用者の健康と安全を脅かす可能性がある。
　
CCC認証は、中国政府が法律・法規の要求と国際慣行に基づき、市場化、国際化の原則にのっとり、人々の健康と安全に関わる製品を対象に実施する市場参入制度。家電機器、自動車、玩具など日常生活で使われる工業製品を含む16類96品目を認証対象とし、製品の安全性や品質の向上促進、消費者権益の保護などで重要な役割を果たしている。（新華社北京）